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現時点の好み

先日統合失調症で入院した病院へ書類をもらいに行ってきた。

今回必要になった書類は郵送で受け取ることができたのだけど、いろいろと思い出深い場所だし、丁度良い機会なので、ちょっと遠いけど直接書類を取りに行ってみようと思った。

天気が良かった。病院までの道のりやお世話になったお店、病院の外観など写真に収めた。

来なければ思い出せないこともあったから、行って良かったなと思う。

その目的が午前中に済んでしまったあと、せっかくここまで来たのだから時間もあることだし、軽い気持ちで病院と自宅の途中にあるなかなかの人口がひしめき合う街の商業ビルに寄った。

私が20代に務めた会社のあった街。

商業ビルの中をプラプラと歩く。
その空間から感じるのは「洗練されたデザイン」。
壁、床、テナントの内装、どこを見ても、デザイン、デザイン、デザイン。
リニューアルにおいて、プレゼンを何度も繰り返して決まったんだろーなって感じ取れる導線、印象。

ひねくれものの私には、それがうるさく感じてしまった。

自分の存在も、この空間の一部に見合わなければいけないのかな。

エスカレーターに乗って目の前に立っている人の洋服が気になる。
ああ、なんて私の心は醜いのだろう。

20代のころの自分なら、そんな風に思わずに、この空間をもっとキラキラした気持ちで受け止められていたように思う。

経年による心の変化を自覚した。

「わびさび」という言葉がよぎった。

(追記:現在は近場の病院へ転院し通院してます)



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