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通勤時間はAudibleと共に

うちの県では車通勤する教師がほとんどです。
私も片道1時間以上かけて車通勤しているのですが、常々感じていることがありました。

「電車通勤だったら本が読めるのに、車通勤では時間がもったいないなぁ。」

地元のラジオを聴いていましたが、パーソナリティの雑談で暇をつぶしても生産的では無い気がします。
まあ、安倍さんのコロナ禍での臨時休校要請と、安倍さんの銃撃事件は帰宅途中のラジオで知りましたが。
思わず車の中で「えーっ!」と叫んでしまいました。

そんな中で、オーディオブックというのがあることを知りました。
いくつか検討しましたが、Amazonで提供しているAudibleだと月1,500円で聴き放題で、種類も豊富。
文庫本を2冊買うと考えれば許せる出費だと思い、利用しています。

ジャンルは教育、ビジネス、自己啓発、科学、金融など、幅広く聴いてきました。
このnoteをやるきっかけになった、「インプットだけでなくアウトプットも必要だ」と言うのも、audibleで聞いた誰かの本からの知識でした。

でも、実際にaudibleで聴いていると、本とは違う点がいろいろありました。


本とオーディオブックの違い

漢字がわからない

本をナレーターが読み上げるので、漢字がわかりません。
普段表意文字に慣れ親しんでいると、音だけで理解する大変さを感じます。

振り返れない

その時「良いこと言うなぁ」と思っても、車を停めてからどの章で言っていたのかを振り返るのが困難です。
もう1回聞き直すことになります。
本の方が振り返るのが簡単です。

引用ができない

noteに感想を書こうとしても、引用元を探すのが困難です。
書き出すのも大変です。

運転中に参考資料が見られない

参考資料や図のデータも提供されますが、もちろん運転中は見られません。
「図1のように」「図参照」と言われても、想像するしかありません。

数式は勘弁して

データサイエンスなどで数式が出てくることがあります。
簡単な数式ならいいのですが、微分積分や数列、行列などになってくると、苦笑いするしかありません。
ナレーターも読むのが大変でしょう。

「聞き流してほとんどのことを忘れても、それでも記憶に残った知識が本物だ」と考えることもできますが、あまり効率的では無い気がします。


そんなオーディオブックですが、
・記憶に残りやすい
・正確に覚える必要がない
・人生や思考に役に立つ
と言う面で、オーディオブックにふさわしい分野がありました。

自伝や評伝です。

自分が聴いた自伝・評伝の紹介

企業の天才!

江副浩正氏はリクルート創業者で、リクルート事件で逮捕された極悪人のように思われていますが、そのような人が「起業の天才」とはどういうことなのかと興味を持って聴きました。
就職情報、賃貸住宅情報、安比高原開発、コンピュータネットワーク、ダイバーシティなど、時代に先んじた様々な取り組みをやっていたことがわかりました。
江副氏自身の困りごとや、おかしいと感じたことがビジネスに結びついていたのだなとも感じました。
安比高原に江副浩正顕彰碑があり、冬に出稼ぎする必要が無くなったと感謝されていることも初めて知りました。
著者が言うように、リクルート事件が無ければ日本からGAFAみたいな会社が生まれていたかもしれないですね。
リクルートという会社に対するイメージも良い方向に変わりました。

生涯投資家

村上世彰氏は村上ファンドを率いる「物言う株主」としてマスコミに取り上げられ、インサイダー取引で逮捕された方なので、「金の亡者」「記者会見でよく叫んでいる人」というイメージがありましたが、実際のところどうなのだろうかと思って聴きました。
この本を聴くと、村上氏が何を目指していたのかがわかり、イメージが変わりました。
無駄に内部留保を溜め込むなら事業に使うか株主に還元しろというのは一理あるかなと思います。

伝えることから始めよう

ジャパネットの元社長、高田明氏の自伝です。
佐世保の小さなカメラ屋から日本有数の通販会社を作ったサクセスストーリーですが、年齢を重ねてからも挑戦し、成功し続ける姿に元気がもらえました。
団体旅行の写真販売、ラジオショッピングなど、それまで無我夢中で取り組んできた経験がテレビショッピングに結びついているのだなというのがよくわかりました。

熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録 増補完全版

大王製紙の創業家社長だった井川意高氏の回顧録です。
私は大王製紙事件については全く記憶になかったのですが、株主優待について調べていて、王子製紙、大王製紙、日本製紙のどれがどれだかわからなくなっていたところだったので、1つちょっと聴いてみるか、と思いました。
エリエール、アテント、グーンなどの会社なのですね。
大物業界人や政治家、芸能人との交友や、創業家の人間としてのつらさなど、自分の知らないこんな世界があるのかと驚かされました。
カジノについても全く知らない世界で、沼にはまる怖さを感じました。
最近はYoutubeやSNSでの発信もされているようです。


意図したわけではないのですが、逮捕された方の自伝や評伝が多いですね。
ちなみに、次に聴いてみたいなと思っているのは小保方晴子さんの手記です。

他人の人生から学ぶ、というのも大事だなと思っています。

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