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年老いた珈琲豆焙煎屋が考える『地方の町で自家焙煎コーヒー豆を売るためのマーケティング』

和歌山県の県庁所在都市は、30数万人の人口規模を持っている和歌山市です。

和歌山市は、江戸幕府の時代、徳川御三家の1つだった紀州徳川家の城下町として発展して来た町で、和歌山のお城の周りには、和歌山県庁・和歌山市役所・地方裁判所・中央官庁の合同庁舎などなどが、紀州徳川家の重臣だった人たちの屋敷跡や紀州藩の施設だった跡地に立地していて、その昔の面影をほんの少しだけ残しています。

年老いた珈琲豆焙煎屋夫婦は、和歌山のお城からそれほど遠くない場所(お城の石垣やお堀から直線距離で100数十メートルくらいの場所)で、もう彼是30年間、「エカワ珈琲店」という屋号で、零細生業パパママ店規模のコーヒー豆自家焙煎小売商売を続けています。

和歌山のお城の周囲は、約2キロメートルあります。「エカワ珈琲店」の店舗は、和歌山県庁本館までゆっくりと歩いて数分、和歌山市役所まで普通に歩いて十数分(信号待ちの時間も含めて)の距離に立地していて持ち家です。

1989年の夏、その頃注目され始めていた自家焙煎コーヒー豆をオフィス・家庭向けに小売販売する商売に参入しました。廃業寸前だった喫茶店から、自家焙煎コーヒー豆小売店への商売替えでした。

1990年代は、家庭の事情的に予期せぬ出来事に二度三度と遭遇して商売が休業状態になったりしたこともありましたが、純粋にコーヒー豆自家焙煎小売商売だけに目を向ければ、業績は順調に推移していました。

2000年代に入ると、オフィス・家庭向け焙煎コーヒー豆市場に、大手・中堅珈琲企業が本格的に進出して来ます。

競争が激しくなって、その結果として、エカワ珈琲店の自家焙煎コーヒー豆が売れなくなってしまいました。

2000年代、店舗での自家焙煎コーヒー豆小売商売については、大手珈琲企業の狙い撃ち的な攻勢にさらされて、廃業一歩手前まで追い詰められていたエカワ珈琲店ですが、何とか持ちこたえることができて、2010年前後には、自家焙煎コーヒー豆の通信販売が商売の中心となっていました。

自家焙煎コーヒー豆の通信販売ですが、配送は全てヤマトの宅急便に依存しています。

2010年代の中頃から後半にかけて、ヤマト宅急便の送料が相当大幅に値上がりしました。(エカワ珈琲店の場合はですが)

運賃が上昇すれば、配達料を含む商品価格を値上げしなければなりません。配達料・商品価格の値上げは、通信販売の場合、もろに売上に響いて来ます。

年老いた珈琲豆焙煎屋夫婦は、年齢が年齢ですから、予期せぬ配送運賃の上昇などに遭遇して、それが経営にもろに響くというような出来事は、できるだけ避けなければなりません。あと何年、コーヒー豆自家焙煎小売商売を続けられるか予測できないわけですから。

そのような事態を回避するにはどのような商売をすれば良いのだろうかと、あれこれと考えて来ました。

そして、たどり着いたのは、地域のコーヒー消費者の支持を得て実店舗の売上を増やす努力をするのがベストの選択肢だと言う結論です。

幸い、大手珈琲企業の狙い撃ち的な攻撃は影も形も無くなっていて、大手珈琲企業といえども、狙い撃ち的な攻撃を仕掛ける余裕も無くなっているはずです。

ということで、自家焙煎コーヒー豆の通信販売だけに依存した商売から脱却して、地域のコーヒー消費者の支持を得て実店舗の売上も増やす方向に、自家焙煎コーヒー豆小売商売の舵を切って行こうと考えています。

そのマーケティング戦略です。今(2021年7月)考えているのは、次のようなマーケティング戦略です。

地域に依存するビジネスには、地域SEO(ローカルSEO)は不可欠だと思う

エカワ珈琲店ですが、30年に渡って和歌山市で自家焙煎コーヒー豆小売専門店を営んでいますが、2002年頃から大手珈琲企業の狙い撃ち的な攻勢にさらされ始めて、自家焙煎コーヒー豆の店舗小売商売が成り立たなくなって行きました。

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