見出し画像

カリキュラムオーバーロード問題:変わることは簡単ではない。

前回、文部科学省大臣の発言をもとに、学習指導要領が減るかもしれないという投稿をしました。
これ自体も実現は簡単ではありませんが、学習指導要領が変わった先にある、学校が変わることも簡単ではないと思います。

これは教育委員会への調査ですが、学校の場合、「地域とのつながり」や「力を入れている行事」などの理由によって、さらに簡単ではなくなると聞きます。
減らすことは、それほど難しいのだと思います。

■FAXは使っていますか?

このことと関連して、次のような記事もありました。

FAXを使っているかと問われれば、ほとんど使われていないのが実情です。
ただ、年に何回かは必要になり、「その時に困る」「それ以外の方法がないから仕方がない」となりますが、これは本当でしょうか。
すでにFAXをなくしている学校等はあるので、そういった学校には業者は特別な対応をしていると考えられます。
そうなると、「使っていないのだから、なくせばいい」とも考えられます。
おそらく、自分の生活範囲ではこうしていることでしょう。FAX指定の業者があっても、「ないので、他の方法を教えてください。」と言うのではないでしょうか。

■行動経済学の「プロスペクト理論」

私は、「行動経済学」に興味があります。
その中に「プロスペクト理論」というものがあり、「人間は損失に敏感である」ということが言われています。

学校の先生方ももちろん人間ですので、少なからずこういう部分もあることでしょう。
FAX問題とは直接的につながっているわけではありませんが、何かを変えようと思っても変わらないのは、プロスペクト理論のような部分も関係しているように思います。

次の学習指導要領は、GIGAスクール構想が始まってから初めての改訂です。そして、不登校が増えている現状を鑑みると、おそらく、これまでとは違う視点が入ってくると想像します。
そうなった時、理念は理解しても、行動が変えられないことも考えられます。

では、どうするか。

私は今、大学院の中で、行動を変えるために何をすれば良いかを学んでいるところです。指導主事として必要な資質・能力だとも思い、これからの自分を考える時だと思っています。
この辺りについても、また情報提供をしていきたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?