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空想エヂマ会の13回目のテーマは「オレンジワイン」です。

オレンジワインはオレンジで作られたワインなのですか?と昔は試飲会で、質問されたことがあるが、最近では、さすがにそんな人は居なくなっいるのだろうなぁ。
もちろん、カットしたオレンジを漬け込んだフルーツワインでもありません。
昔ほど珍しいワインではなくなっていますが、「飲んだことがあります?」と聞かれてたら、「よく飲みます!」という人よりは、「あまり飲んだ事は無いです!」と答える人が多いだろうなぁ。
「シャルドネ」や「ピノ・グリ」、「ケルナー」や「旅路」など、日本でもいろいろな品種で、オレンジワインがつくられていますが、「甲州」と「デラウェア」が特に多いようです。
年々、オレンジワインを出すワイナリーも増えて、一時の流行ではなく、定着しつつある気もします。

今回は「甲州」のオレンジワインを集めた空想エヂマ会にしました。
「今さら聞けないオレンジワイン」ということで、馴染みのある品種である「甲州」のオレンジワインを集めました。
甲州のオレンジということで、山梨産の甲州を使ったワインだけになってしまいました。

今回のワインリスト
【シャトーマルス】甲州 オランジュグリ 2020
【丸藤葡萄酒工業】ルバイヤート 甲州醸し2020
【麻屋葡萄酒株式会社】 勝沼甲州かもし 2020
【四恩醸造】窓辺 橙 2012
【共栄堂】K18-AK_DD 2018
【ココファームワイナリー】甲州F.O.S 2019

オレンジワインとは?

スキンコンタクトワインの事ですが、日本では「醸し」などとも言われています。
ブドウ果実の破砕後に果汁と果皮を発酵まで接触させて醸造する方法で、最近ではオレンジワインやアンバーワインなどとも呼ばれています。
歴史は古く東欧のワイン生産国であるジョージア(旧ソ連時代はグルジア)では、何千年もの歴史があり、伝統的にクヴェヴリと言われる土中に埋めた陶器の中で造っていました。
旧ソ連時代には国際市場には出る事なく、忘れ去られていましたが、近年、イタリアとスロベニアのワイン生産者によって、再び注目されオレンジワインの人気が再燃しました。
特にイタリアの自然派ワイン生産者たちを中心に、広まりました。
現在では、スロベニア、クロアチア、オーストリア、ドイツ、フランス、ニュージーランド、アメリカなど、世界中でつくられています。
最近では、日本でもオレンジワインをつくるワイナリーが増え、北は北海道から南は九州まで、各地のワイナリーでつくられています。
日本のオレンジワインは、海外のオレンジワインよりもクセがなく、料理に合わせやすいのが特徴です。
これは日本の食卓に合うように、つくられたワインが多いからでしょう。

山梨の甲州オレンジワインの2020ビンテージの飲み比べ

山梨では甲州のオレンジワインが多くつくられていますが、比較的に手に入りやすい物を選んでみました。

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【シャトーマルス】甲州 オランジュグリ 2020
生産本数58,000本とオレンジワインでは、もしかしたら一番多く生産されているワインかも。
スクリューキャップだし、値段も1600円位なので、家飲み用としてもオススメ。

【丸藤葡萄酒工業】ルバイヤート 甲州醸し2020
自社の圃場「宮ノ下園と「小泉園」の遅摘み甲州を使い、コンクリートタンクとホーロータンクで醸し醗酵。醗酵終了後、オークの樽とステンレスタンクに移し熟成。値段は2400円位と今回の3本の中では高め。

【麻屋葡萄酒株式会社】 勝沼甲州かもし 2020
勝沼町の東雲地区の甲州を使用。
これはシャトーマルスと丸藤葡萄酒の中間くらいの2000円位です。

小林剛士氏のオレンジワインのビンテージの飲み比べ

”つよぽん”という親しみのある名前で呼ばれ、人気のある小林剛士氏のオレンジワインの2012と2018ビンテージの飲み比べ

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【四恩醸造】窓辺 橙 2012
四恩醸造にいた頃のオレンジワイン。この頃は、まだ不安定だったので、10年近く経ちどうなっているのか!

【共栄堂】K18-AK_DD 2018
三養醸造で醸造したオレンジワイン。同じワインとは思えないほど、毎年ラベルのデザインがガラリと変わるのが面白いデス。
今年から「室伏ワイナリー」という自社ワイナリーを立ち上げたので、新ビンテージがどうなるのか楽しみ。

オレンジワインの代名詞を飲む

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【ココファームワイナリー】甲州 F.O.S 2019
日本ワインで、オレンジワインを最初に飲んだのはこの「甲州 F.O.S」という人も多いのではないかなぁ。
醗酵終了後、約6割をステンレスタンク、約3割を樽、約1割をプラスチックタンクで8~9カ月熟成。生産本数は10,755本と多めデス。
いま飲むよりは4、5年は寝かせた方が良いワインかも。いま飲んでも大丈夫だと思うが。ビンテージによっての差が大きいワインでもありマス。

「オレンジワイン」は興味はあるが、余り飲んだことが無いという人が多そうだよなぁ。6人ぐらいなら集まりそう。
好き嫌いがハッキリと出そうであるが、ハマればハマる人も多そう。
まだまだ「オレンジワイン」は可能性がありそうなので、甲州の次はデラウェアのオレンジワインの会もやってみたいモノです。
今回のワインリスト
【シャトーマルス】

【丸藤葡萄酒工業】

【麻屋葡萄酒株式会社】

【四恩醸造】

【共栄堂】

【ココファームワイナリー】

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