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空想エヂマ会 第10回目は「カベルネ・ソーヴィニョン」です。

世界で最もメジャーな品種で、「黒ブドウの王様」ともいわれ、世界中でも広く栽培されていますが、日本では、原料用赤ワイン用ぶどう品種では7位で、赤白ワイン原料用国産生ぶどうの受入数量では1.7%しか無く、日本ではマイナーな品種です。
主要産地としては、1位が山梨県で104t、2位が長野県で84t、3位は山形県で64tです。
全国合計しても354tなので、ヤマソービニオン(現在は303t)とそんなに変わらないので、将来的にはヤマソービニオンの方が多く栽培されたりして。
(国税庁課税部酒税課 国内製造ワインの概況製造ワインの概況[平成30年度調査分]より)
何故7位かと言うと、日本は「カベルネ・ソーヴィニョン」が、合わないからでしょうねぇ。
完熟しにくい品種で、温暖な気候を好み、収穫までに長い期間を要すので、ごく一部の地域でしか栽培に適さないのでしょう。
一般的には、カベルネ・ソーヴィニヨンのワインはフルボディで、タンニンも酸も豊富ですが、日本ではそうならない場合が多いし、栽培の難しさもあり、敬遠されているのだと思います。

今回の「カベルネ・ソーヴィニョン」の会は、全国の「カベルネ・ソーヴィニョン」を集めまてみました。
題して『日本のカベルネ・ソーヴィニョン』です。
今回のワインリスト
【奥出雲ワイナリー】カベルネ・ソーヴィニョン 2000
【奥出雲ワイナリー】カベルネ・ソーヴィニョン 2018
【ウッディファーム&ワイナリー】カベルネ・ソーヴィニョン 2015
【フジッコワイナリー】カベルネ・ソーヴィニョン 2017
【小布施ワイナリー(フランソワ デュマ)】カベルネ・ソーヴィニョン 2016
【熊本ワイン】菊鹿カベルネ 樽熟成 2017

カベルネ・ソーヴィニヨンとは?

原産地はフランスのボルドーで、ソーヴィニョン・ブランとの自然交雑によって生まれた(1990年代にDNA解析で判明)。
赤ワイン用のブドウ品種では、世界で最も広く栽培されている品種のひとつで、ほぼ全ての主要なワイン産出国で生産されています。
とりわけ、ボルドーの優れたワインにおいて主要品種として用いられることで名高く、メルローやカベルネ・フランとブレでは、アメリカのカリフォルニアのサンタ・クルーズ・マウンテンズやナパ・ヴァレー、ニュージーランドのホークス・ベイ、オーストラリアのマーガレットリバーやクワナラ、チリのマイポ・ヴァレーやコルチャグアといった地域で、高品質なワインがつくられている。
20世紀の大部分において、高級赤ワイン用のブドウとしては最も広く栽培されていたが、1990年代からはメルローの人気に押されてしまっていたが、2015年においては再び最も広く栽培される品種となっている。
日本各地でも栽培されているが、山梨県、長野県、山形県で、全国の7割を生産をしめている。

【奥出雲ワイナリー】の「カベルネ・ソーヴィニヨン」2000年と2018年のビンテージ飲み比べ

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【奥出雲ワイナリー】カベルネ・ソーヴィニョン 2000
【奥出雲ワイナリー】カベルネ・ソーヴィニョン 2018

果たして日本の「カベルネ・ソーヴィニヨン」はどんな熟成になるのか!


日本各地の「カベルネ・ソーヴィニヨン」飲み比べ

山形県、山梨県、長野県、九州などの日本各地の「カベルネ・ソーヴィニヨン」の飲み比べ

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【ウッディファーム&ワイナリー】カベルネ・ソーヴィニョン 2015
近年、適地として注目されつつある山形のウッディファーム&ワイナリーのカベルネ・ソーヴィニョン。
自社畑100%。カベルネ・ソーヴィニョン98%、メルロー2%。

【フジッコワイナリー】カベルネ・ソーヴィニョン 2017
 山梨県北部の茅ヶ岳山麓にある自社圃場のカベルネ・ソーヴィニヨン種を100%使用。

【小布施ワイナリー(フランソワ デュマ)】カベルネ・ソーヴィニョン 2016
フランソワ デュマが長野の角藤農園のカベルネ・ソーヴィニョンを使い、小布施ワイナリーで醸造。

【熊本ワイン】菊鹿カベルネ 樽熟成 2017
菊鹿町で契約栽培されたカベルネ・ソーヴィニヨンを100%使用。
ステンレスタンクにて発酵させ、オーク樽で約1年間熟成。

定員は6名。今回は「カベルネ・ソーヴィニョン」。
日本の「カベルネ・ソーヴィニョン」の個性の違いがわかると良いのではないのか!などと思いセレクトしたが、大手メーカーがなく、マニマックな選択になってしまったのが、反省点かなぁ。
濃くて重い「カベルネ・ソーヴィニョン」が好きな人は、参加をご遠慮下さい。

今回のワインリスト
【ウッディファーム&ワイナリー】
【フジッコワイナリー】
【小布施ワイナリー】
【奥出雲ワイナリー】
【熊本ワイン】

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