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2023年に気になったワイン [白ワイン編]

2023年は、昨年と違ってワイン会や試飲会、セミナーや各種イベントなども通常通りに開催されるようになりました。
大規模なイベントも頻繁に行われ、いろんなワインを飲んだり、行動制限もなく自由に参加が出来たのではないでしょうか。
ますます新しいワイナリーも増えていき、飲みたいけど飲めないワインや知らないワイナリーのワインなども多くなってきています。
情報は過多になるが、実際に飲む機会は少ないのが現実ですが、私が試飲会などで飲んだワインを中心に、飲食店などで飲んで気になった白ワインを選んでみました。

多品種で少量生産だと、その年の個性的を味わうというスタイルが合っているのかも知れないよなぁ。

【千葉ヴィンヤード】ヒノデダンケ ブラン 2021
ハチミツや白い花、ハーブのようなの香り。
アフターには酸味と苦味、そして旨みが残ります。
リリース直後に飲むと「やっぱりカタイよなぁ」と言う感じでしたが、今回は1、2年瓶熟したのか?というくらい落ち着きがあり、まとまっていますねぇ。
いますぐに飲んでも良いカモ🦆
すっきりとした飲み口なので、スイスイ飲んでしまい1日ですぐになくなってしまいそうです。
2020年ビンテージは、シルヴァーナー30%、ピノ・グリ23%、レンベルガー12%、ケルナー12%、ソーヴィニヨン8%、ピノ・ノワール6%、バッカス6%、ピノ・ブラン3%でした。
2021年ビンテージは、ピノ・グリ34%、ソーヴィニヨン・ブラン18%、ツヴァイゲルト11%、ケルナー10%、レンベルガー10%、ピノ・ブラン8%、シルヴァーナー7%、リースリング2%と比率が変わった事もあり、ワインにボリュームもあり、酸も柔らかくなっています。
3、4年待つと余韻が長くなり、複雑味が出てきそう。
できれば2、3本買って置きたいワインです。
生産者:千葉ヴィンヤード
産地:北海道岩見沢市
品種:ピノ・グリ34%、ソーヴィニヨン・ブラン18%、ツヴァイゲルト11%、ケルナー10%、レンベルガー10%、ピノ・ブラン8%、シルヴァーナー7%、リースリング2%
スタイル:
Alc:12%
試飲日:2023/1/28

日本では貴腐ワインの文化自体がないので、このようなワインが受け入れられるかは、ワカラナイけど、私はけっこう好きですねぇ。

【モンガク谷ワイナリー】貴婦檜 2021
白桃やナッツ、キノコやハーブ、スパイスのようなの香り。
アフターには苦味と酸味があります。
貴腐果仕込みですが、甘いと言うよりも苦味があり、ドライでスパイス感があります。
14.5%なので、アルコールのアタック感がありますねぇ。
試験的につくった、初めての貴腐果仕込みですが、良くまとまっています。
今すぐに飲むよりは、2、3年置いてからの方が良いカモ🦆
できれば5、6年置いた方が良いカモ🦆
毎年コンスタントに、出来るワインでは無さそうですが、可能性がありそうなので、毎年リリースして欲しいですねぇ。
余市は風土的に貴腐が合ってそうだし。
生産本数も少ないし、北海道限定販売品なので、手に入りにくいワインのようですが、新しい可能性を感じるワインなので飲んでみてほしいですねぇ。
でも、最近は【モンガク谷ワイナリー】は人気のようだし、難しいカモ🦆
生産者:モンガク谷ワイナリー
産地:北海道余市町
品種:ピノ・ノワール72%、シャルドネ22%、ピノ・グリ4%、ソーヴィニヨン・ブラン他2%
スタイル:
Alc:14.5%
試飲日:2023/2/25

2023ビンテージから自社での醸造になるので、果たしてどう変化するのか、変化しないのか!

【えべおつWein】Regenbogen 虹 2021
洋梨や青リンゴ、白い花ような香り。
アフターは旨味と果実味、そして苦味が残ります。
年々、良くなっていますねぇ。
まだ樹齢が3年〜6年のブドウとは思えないくらいボディがしっかりしています。
委託醸造ですが、10Rワイナリーの影響はそれほど強くなく、【えべおつWein】らしさが感じられます。
今すぐ飲んでも良いが、1、2年くらい置いた方が良いカモ🦆
アルコール度数も最初の頃よりは高くなって、ワインにもボリュームが出てきている気がします。
2021ビンテージからラベルが変わり、アイテム数も多くなり、「虹」の他にも、「ほのか」やピノ・ノワールの単品種のワインもリリースしていますが、両方とも良いです。
どれも飲むのは2、3年置いてからの方が良いですけどねぇ。
生産者:えべおつWein
産地:北海道滝川市(醸造は10Rワイナリー)
品種:ピノ・ノワール、ツヴァイゲルト・レーベ、ピノ・グリ、ミュラートゥルガウ、シャルドネ、ピノ・ブラン、リースリング
スタイル:
Alc:13%
試飲日:2023/2/25

バッカスも、もっと評価されて欲しいのだがなぁ。
何故だか一段低く見られている気がするよなぁ。

山﨑ワイナリー】バッカス 2022
青リンゴや洋梨、白や黄色の花の香り、ハーブのような香りもあります。
アフターには酸味と甘味、そして苦味が残ります。
派手で華やかな香りのバッカスが多いですが、香りは控えめですが繊細で、「バッカス」のワインでは、私は好きですねぇ。
やや甘口なので、ちょっと甘いかなぁと感じる人もいるカモ🦆
このフレッシュな感じも良いので、今すぐに飲んでも良いです。
でも2、3年くらい置いたら、ボリュームも出てきて良くなるカモ🦆
山崎ワイナリーのワインを飲んだ事がない人は、まずはこの「バッカス」から飲んで欲しいですねぇ。
昔よりも果実味が増して、酸味が弱くなっている気がしますが、全体的なバランスが良いです。
道産ワインで2000円前半で買える白ワインでは中では、特にお勧めですねぇ。
生産者:山﨑ワイナリー
産地:北海道三笠市
品種:バッカス
スタイル:
Alc:10.5%
試飲日:2023/5/21

ミュラートゥルガウも、いろんな可能性がある気がするのだが、地味なイメージがあるよなぁ。
気のせいなのかなぁ。

【多田農園】ミュラートゥルガウ・オレンジ 2022
紅茶やミント、白桃やキンモクセイなどの花やスパイスの香り。
アフターには旨味と苦味、そして酸味がありますねぇ。
オレンジワインとしての個性は強すきず、ミュラートゥルガウらしい果実もあります。
いま飲んでもバランスが良くて美味しいですが、1、2年位置いても良いカモ🦆
3、4年ぐらい置いたら、複雑味やボリュームも出てきそうです。
微発泡の「ミュラートゥルガウ ペティアンナチュレ2022」は、がぶ飲みしたいワインでしたが、こちらは料理と一緒に、ゆっくりと味わいワインですねぇ。
ミュラートゥルガウは、フルーティでシンプルな味わいで、比較的に若いうちに飲むワインというイメージでしたが、これは違った印象があり、新しさを感じたワインでした。
まだまだ、ミュラートゥルガウも可能性があるよなぁと思いました。
生産者:多田農園
産地:北海道空知郡上富良野町
品種:ミュラートゥルガウ(北海道上富良野産)
スタイル:オレンジワイン
Alc:11%
試飲日:2023/6/18

今年飲んだ中ではベスト3に入る白ワインでした。
なかなか手に入らないのが難点だよなぁ。

【フェルム・サンロク】Remerciements 2022
青リンゴや白桃、ハチミツや綿飴、白い花の香り。
アフターには酸味と甘味そして旨味と苦味もあります。
綺麗な酸と旨味と甘味のバランスが良いですねぇ。
アルザスワインっぽい感じもあって、個人的には結構好きなワインです。
ココファームで醸造に従事してきた事もあって、後口に昔のクリーンなココファームのような感じもありますねぇ。
すぐに飲んでも良いが、2、3年くらい置いても良いカモ🦆
クリサワブランに憧れてワインづくりを始めたと言うのも、このワインを飲めばわかる気がします。
今でも美味しいですが、樹齢が高くなれば、もっと良くなっていきそうです。
生産者:フェルム・サンロク
産地:長野県大町市(自家栽培ブドウ)
品種:シャルドネ50.8%、ソーヴィニヨンブラン24.8%、ピノグリ11.7%、ゲヴュルツトラミネール4.8%、シルヴァーナ3.1%、リースリング1.8%、シュナンブラン1.3%、その他1.7%
スタイル:
Alc:12.5%
試飲日:2023/9/17

やはりレベルが高いですよねー。
ピノグリは長野県でも良いモノが出来そうだよなぁ。

【テールドシエル】ピノグリ 2022
青リンゴやグレープフルーツ、黄桃などの香り。
アフターには旨味と旨味、そして苦味もあります。
この5本の中では、酸味が控えめで、苦味と塩味がやや強めですねぇ。
樽香も程よくあって、バランスは良いです。
フルーティさもあるので、今すぐに飲んでも良いカモ🦆
2、3年くらい置いてから飲んだら余韻が長くなって良いカモ🦆
ピノグリだけでなく、シュナンブランやリースリング、シャルドネが入っているせいか、リリース直後ですが複雑味もあって良いですねぇ。
古樽と卵型コンクリートタンクで野生酵母で発酵、同MLF、古樽と新樽で10ヶ月熟成、SO2無添加。
生産者:テールドシエル
産地:長野県小諸市
品種:ピノグリ90%、シュナンブラン、リースリング、シャルドネが10%
スタイル:
Alc:11.5%
試飲日:2023/12/24

試飲会で飲んだワインを中心に選んでみましたが、これ以外にも、気になったワインもあったので、簡単な感想と一緒に紹介します。

竜眼もシブい脇役みたいな立ち位置のワインだよなぁ。
そんな事を思っているのは私だけなのカモ🦆

長野県は「シャルドネ」も良いが、あまり人気はないようだが「竜眼」にも、もっと注目して欲しいよなぁ。

北海道のワインはこれからはシャルドネとスパークリングワインが増えていく気がしています。

昔は北海道ではシャルドネは難しいのではないのか?と言う意見もあったが、最近はシャルドネで高品質のワインが出来つつあるよなぁと思っています。

山梨のワインはやはり安いですよねぇ。いつもは北海道や長野県のワインを飲む機会が多いので、特にそう感じました。

11月3日に行われた山梨ヌーボーまつりに行きました。
たくさんワイナリーが参加していたので、ナンジャコリャ!と言うのもありましたが、2023年ビンテージは、近年では1番の出来事ではないかと言うくらい良かったです。

海外ではあまりない品種の組み合わせやヤマブドウ系のワインなど、日本ワインにはいろんな可能性があるよなぁ。

シャルドネとプティマンサンは、相性が良いのかも知れない!
日本ワインの新しい方向性は、コレかもしれないなぁ!と、ちょっと思ったりしました。

2023年もいろいろな所で、いろいろなワインを飲んでみたいものです。
美味しいワインもあれば、個性的なワインもあれば、アレなワインもあると思いますが、果たして、どんなワインを味わえるのか!
あと試飲会などで、私を見かけても「ハガジメダメゼッタイ!!」です。

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