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こんにちは。これまで少子化高齢化人口減少のキーワードを扱いました。人口が減ると、「社会をどのように維持していくか」が課題となります。この「社会」インフラの1つ、社会保障制度について大枠をおさえておきたいです。ここが不安定だと、人々は不安になり、経済活動にも影響を与えます。

経済分野で「社会保障」というと、ざっくり、年金、医療、介護などの「社会保険」を指すことがあります。社会保険は、保険料と税金で制度が維持されています。保険料も税金も、制度を利用する人々で支えなければなりません。これまでも働いている世代、現役世代が保険料の多くを負担してきました。人口が減る一方、高齢などで「社会保障」を必要とする人が増えたならどうなるでしょう。今までと同じような感覚では、制度が成り立たなくなることは明らかです。

「高齢者」をどのように位置づけるか、この点も変化が求められそうです。高齢者はさまざまで、差が大きい世代とも言えます。

(社会保障が厳しいなら、制度自体がなくなればいいのでは、と考えるとしたら、それには「待った」がかかります。社会にはさまざまな「格差」があります。その緩和・是正の役割が、社会保障制度にはあります)

人口減少社会を生きる私たちは「これまでの当たり前が、そうではなくなること」を想定しておく必要があることは、これまでも触れました。社会保障制度も同じです。今の時代に合った形にして、制度を維持していく必要があります。

日経新聞サイトに飛びます。今日のドリル記事です。

早速、知っている・知らない、を分類してみましょう。

<知っている>
国民は社会保険に加入し、所得などに応じて保険料を納めなくてはならない
国民年金保険料は一律
2022年の出生数は80万人を下回った
保険料を負担してきた現役世代が減り、社会保険財政の厳しさが増す

<知らない>
給付にかかる費用を国や自治体が一部負担している
介護は40歳から保険料を支払っている
医療保険には、いろいろありそうだ
社会保険は、年金、医療、介護、労働の4分野に分かれる
2040年問題(2040年に65歳以上の高齢者数がピークの4000万人に)

1文ずつ見ていくと、ぎっしり説明が書かれている記事でした。知っていることも、結構あったのではないでしょうか。

どのような制度かを少し知っていると理解が深まります。それぞれ「〇〇制度とは、××である」の文章で短くまとめておくとよいでしょう。「検索」レベルで進められる作業です。

年金は高齢期(老齢期)の所得補償の制度です。ただ「年金だけで生活できるように」という制度ではないことは、おさえておきたいです。年金保険料を支払った結果、年金(年にいくら)がどのくらい支給されるかは、計算ですぐわかります。私たちが思っている以上にプラスの制度で、順当に生きていけば払った以上の金額が支給されますが、それが生活に十分な金額かどうかはまた別の話。制度をしっかりおさえて、各人が資産形成などを考えていく必要があるのが、高齢社会です。人生は長くなっています。

編入試験でこれまで出題されてきた、社会保障制度が関係するテーマは、財源、国家予算に占める割合(制度維持のために税金が投入されているので)、働き方との関係格差などです。個別制度であれば、年金あたりでしょうか。医療については、高齢化医療の高度化あたりがキーワードです。必要な量と費用が増える要因を見ておきます。

個別制度の細かいところは試験として出しにくいです。学部が変われば少し踏み込んだものも出題されますから、学部の傾向は見ておきたいです。(社会福祉学部では、社会保険の他「社会福祉」つまり生活保護制度や障害者福祉などについても見ておきたい)

働き方改革の2024年問題に関連したところでは、医師の働き方改革がいよいよとなりました。(建設業や運輸業界の人手不足と同じように)これから何年かは高齢者が増えていき、ますます医療現場は忙しくなります。一方医療費の増大も課題です。いかに効果的・効率的な医療サービスを進めていくか。鍵は、ここでもDXだったりする点をおさえておきましょう。他で学んだ知識が使える解答となります。

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