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本日のドリル:「計画運休とは」(2024-2-②)

こんにちは。
経済時事ドリルをご覧いただきありがとうございます。
先週から第2タームに入りました。途中からでも「途中感」がそれほどないのが時事問題のいいところです。初めての方もぜひ、以下ご覧いただければうれしいです。

当ドリルは、大学編入試験をはじめとした各種試験で出題される「経済時事問題」についてどのように勉強したらいいかわからない、効率よくトピックスをチェックしたいという方向けに更新しています。

※管理人👩が長年「大学編入」試験対策で経済時事小論文の講座を持っていたこともあり、基本は編入試験を想定したものとなっています。

前置きはこのくらいにしまして、今日のテーマに入ります。

今日は、災害対策関連で、「計画運休」について見ておきましょう。まずはこちら、今年8月31日付の日本経済新聞社説です。有料記事であれば、途中までしか読めないかもしれませんが、タイトルだけでも主張がわかるのが新聞のいいところです。

今年の台風10号は、社説にあるように日本が「災害大国」であることの現実を見た気がします。できる限りのことをして早く過ぎることを待つしかありませんでした。「喉元過ぎれば~」と言われますが、このところは喉元を過ぎることがないくらい、頻繁に災害が起きている気さえしています。

自然災害は自然を相手にしていますから、正直どうしようもないこともあります。抗えない。一方で事前の対策は「社会的」に準備することもでき、その差が被害の大小に出ることも、私たちは見てきています。

事前に計画運休の「可能性」や「運行計画」を知ることができると、調整できる行動は変えられます。「明日移動する予定を、今日遅くてもしておこう」「今回はオンライン参加の準備もしておこう」など、多少の混乱はあるものの、「災害に突っ込む」ことで生じるリスクを回避することもできます。

今日のテーマの記事をみてみましょう。「きょうのことば」からです。もしリンクが見れない場合は、「計画運休」を通常通り検索してみてください。いろいろ定義や関連記事が出てきます。それをドリルにしていただいても、目的は達成できます。

<知っている>
「計画運休」は聞いたことがある
台風や大雪で出る(事前に予想できる)
乗客の安全を守るために実施される
気象情報を事前に分析し予測するのは難しい

<知らない>
最初に実施されたのが2014年(昔はなかったんだ。どうしていたんだろう)
8時間前に公表して混乱したことがある
鉄道各社は「タイムライン」を事前につくるよう要請されている
48時間前の「運休の可能性」24時間前の「詳しい運転計画」

自然災害と「経済」はどのように関連するでしょうか。

災害が発生すると、通常の経済活動が難しくなることは想像できると思います。災害は幅広く考えます。たとえば異常気象。熱波で農作物が不作になったところで台風で追い打ちをかける。地震対策の重要性も高まる。そうなると「米」不足の不安が一気に広がり、流通に影響が生じているのは知っての通りです。これも経済活動です。

大地震で工場が稼働できなくなり、そこで作っていた部品1つが、世界の自動車生産に影響することもあります。この場合は、一刻も早くその1種類の部品だけでも生産できるように、事前に準備しておくと影響を最小限にすることもできるでしょう。(数日は仕方がないとして)

事業継続計画(BCP)の用語を確認しておきましょう。「データセンター」も被災すると影響が大きく、バックアップの需要性が言われています。
こちらも2023年の記事で、有料記事で見ることができなければ、通常検索してみてください。

企業は地震など自然災害が生じても事業を継続できるよう準備することが重要となっています。この計画を事業継続計画(BCP)といい、大規模災害や、コロナ感染症が発生した際に、さらに重要性が増し、計画策定が進められています。止められない自然災害ですが、事前の準備で被害・影響を小さくすることができます。

災害と言うと、避難所のこと、ボランティアのことが思いつくかもしれません。経済学部等の試験では、経済活動にリンクさせて考えると、持っている知識を使うことができます。

災害時にサポートが特に必要な災害弱者を考えてみましょう。「弱者」は高齢者だったりお金がない人だったりを想像するかもしれませんが、実は誰でも災害弱者にはなりえます。例えば旅行者です。私たちが知らない土地に旅行中に災害に遭遇したら、避難方法もわからず、短時間でも災害弱者になるのではないでしょうか。弱者が困難を乗り越えられないと、さらにケガや病気など高度なサポートが必要な事態に進むことも考えられます。例えばインバウンドで多くの外国人が日本に来ています。

サポートする側を、仮に行政や若い人と考えると、若手の人口は減少しています。やはり事前の準備で、被害を最小限にするよう準備するのが大事ではないでしょうか。

新幹線等鉄道を早く運休させると、駅と駅の間で立ち往生し避難サポートが必要な場面を避けることができます。もともと効率化も進み少ない人数でオペレーションしているところで、被害対応の場面を事前に防ぐ動きは、今後も続くと思われます。人口減少問題に絡めて考えを書くこともできるでしょう。もちろん人手不足、働き方改革でも書けます。きつい仕事では人材確保も難しくなります。

その他技術革新、情報化の切り口でも意見を書けるでしょう。災害関連の小論文では、中身そのものよりも考え方を問われることもあります。人と違うことを書かなくても構いません。何が重要と考えているか、知っている中から選び、その理由を述べられるようにしておくと役立ちます。

解答では、ぜひ何を求められているかの「読み取り」をしっかりし、それに対して答える形でまとめてみましょう。

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