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■ 其の199 ■ 悪は存在しない〔カスハラ〕

カスハラ / 悪 / 対応

マイクロソフトのOffice2003年版で、文字変換したところ、
せくはら→セクハラ   ぱわはら→パ輪腹   かすはら→貸す腹 
と表示されました。

たしかに、二十年前はまだ「パワハラ 」や「カスハラ」 といった概念や言葉はなかった気がします。ですがここ何年、新たなハラスメントを認定しては、○○ハラと呼ぶのが潮流となっています。

感情的になって怒りをぶちまけるハラスメントは問題ですが、それを「○○ハラだ」と断罪している様子はあまり気持ちのよいものではありません。 
ハラスメントを糾弾する時の、「自分は正義」で「相手は悪」という鬼の首を取ったような空気は好きになれません。

たしかに世の中の場面場面で「悪」を感じることはあるものです。ただ、「悪」にだって発生原因や事情はあります。そこに対する想像力を働かせれば、対処法も見えてくるでしょう。 
ハラスメントをする人は、自己絶対感が強く、その裏返しとして余裕がなく思考停止に陥っていることが多いです。まずは、それをまともに受けて巻き込まれないことです。「余裕と思考」を失わずに、逆に相手を自分の方に取り込むくらいの術を身に付けることを目指しましょう。

最近テレビで、ひどい「カスハラ」について取り上げた番組を見ました。
その中では┄┄旅館を予約していたお客さんが早めに到着し、『チェックインは午後3時なので、それまでは車の中でお持ちください』と書かれた案内を見て(もしくはそう指示され)、怒って従業員を土下座をさせた┄┄という話がありました。
土下座を強要するのは酷い話です。
ただわたしは、「車の中で待ってください」と言うのもどうかなと思いました。チェックイン時間より早く到着するなんて普通にある事でしょう。
旅館の立地状況などにもよりますが、ロビーが無理なら、休憩できる東屋を設けてそこで一服できるようにするなど、なにか手立てはあると思います。

仕事をしていれば、想定外やハプニング、一筋縄ではいかない人に出くわすなど普通のことです。そうした不都合は「折り込み済み」とし、「ゲーム」をするくらいの感覚で、カスハラ予備軍を(良い意味で)丸めこんでしまう方法を見つけたいものです。上手く対応している人は必ずいます。


五年ぶりの戦いに臨むケンタウロスの余裕感  /  魁 ‼男塾


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