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■ 其の159 ■ テクノロジーが変えた

QRコード / 偽札 / 歯ブラシ


学校の英語学習がとても楽になりました。
QRコードのお陰です。
中学生のお子さんのいる方は、教科書を開いてみて下さい。
正方形のQRコードが目に留まるはずです。
これを開くと、本文の音声を全て聴くことができます。
聴いているだけだと飽きるので、シャドーイングしましょう。
シャドーイングとは、英語を聞きながらそれを真似して発音することです。 聞こえてくる音を影(shadow)のように追いかけるという意味です。
聞いた後で真似して言う「リピート」よりも、シャドーイングの方が、全然楽しいし、確実に力がつきます。
教科書にQRコードが導入されたのは3年前。それ以降はタダで、いつでも、いくらでも教科書の音声を聴けるようになりました。
まさにテクノロジーの恩恵です。

新デザインの紙幣が出回るまで、あと3か月!
日本の紙幣を作る技術は世界一ともいわれています。新紙幣では「そこまでやる必要ある?」というほど高度な偽造防止技術がほどこされます。
  ※詳細は最後に
で、ふと思ったのですが、いまの時代、偽札を造ろうなんて人がいるのでしょうか。リアルな「物質の偽札」を造ろうと思えば、超高度な印刷機械と「超上質な紙とインク」が必要です。完成したとして、数百万や数千万のニセ札を本物だと信じさせて取引できる相手やそんな場面があるとは思えません。
想像できるのは、せいぜい「カラーコピーして、それをハサミでカットして、ちょっと目や耳が不自由そうな高齢者の店に行き、ニセ一万円札で少額の買物をして釣銭を受けとる」ぐらいです。最先端の半導体がどうのこうのという時代に、中高生レベルの犯罪です。
現代の金融犯罪といえば、ネット上の取引です。不正アクセスとか、まさに水原通訳が起こした(とされる)事件など。
デジタル技術の進歩は、アナログの偽札造りを、過去のモノにしてしまったと思います。

もしもタイムマシーンがあったら、、
わたしは200円ほどの歯ブラシを1000本用意し、豊臣秀吉の所へ行き、「殿、これを使って、歯を磨いてみて下さい」とすすめてみます。秀吉公はいたく感動し、金の塊1kgと交換してやろうと言うかもしれません。
歯ブラシ20万円分が、金1000万円分になる。
わたし達が百円玉1個、2個で買っているあの歯ブラシの技術って、考えてみれば凄い事です。
中東から原油を輸入し、それを精製してプラスチックを作り、柄の先に極細な毛の束を植え込むのです。秀吉や家康の時代なら、金の延べ棒を積んでも手に入れることの出来ない異次元の優れモノです。

そう考えると、いま自宅にあるすべての電化製品を持ち去ったとしても、
部屋に残された数々の「普通のもの」だって、とてつもないテクノロジーの結晶だと言えます。


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