見出し画像

#4 相続山の山岳ガイドの選び方

こんにちは。相続マニアの参遊亭英遊です。

今回は、相続山を登る際の「山岳ガイドの選び方」についてご紹介しましょう。

身近な方が亡くなったあと、のこされた相続人は相続山を登らないといけませんが、相続山の登り方には大きく分けて2つの方法があります

  1. 自分たちだけの力で登る方法

  2. 山岳ガイドの力を借りて一緒に登る方法

(↓相続山の詳細はコチラをご覧ください)

1.自分たちだけの力で登る方法

相続山の序盤戦である、
1合目「役所手続き」
2合目「相続人の決定」
3~4合目「遺産探し」は、
相続人たちだけの力で登って行くことができます。

もちろん、山岳ガイドの力を借りるとスムーズに登って行くことができますが、「なるべくお金をかけたくない」「自分たちのことは自分たちで行いたい」という方は、自力で登って行くことができるでしょう。

ただし、相続山の中盤以降の
5合目「遺産分け」
6合目「名義変更」
7~8合目「相続税の申告」
9合目「税務調査対策」は、
自分たちだけの力で登って行くことは難しい場合があります。

例えば、相続人同士の仲が悪く遺産争いになってしまった場合や、遺産が多く相続税の申告が複雑な場合、などは相続山の山岳ガイドに頼らないと山頂にたどり着けない場合があります。

その反面、相続人の仲が良く、遺産もさほど多くない場合には、自分たちの力だけで相続山の山頂にたどり着くこともできるでしょう。


2.山岳ガイドの力を借りて一緒に登る方法

相続は、なんども経験するものではないため、ほとんどの方にとって非日常的でそのノウハウもありません。

一方、相続山の山岳ガイドは、日々相続手続きをサポートしているので、相続山を登る際にはとても頼りになる存在です。

特に、相続山の中盤以降では、山岳ガイドがその力を発揮します。

相続山5合目の山岳ガイドは『弁護士』

相続山2合目で相続人を決定して、3~4合目で遺産探しが終わったら、相続人全員が集まって話し合いをし、遺産のわけ方を決める必要があります。

このとき、スムーズに話し合いが進み、揉めることなく話し合いが終われば自分たちの力で相続山5合目の遺産分割を終えることができます。

しかし、相続人の意見が合わず、遺産争いに発展してしまった場合には、これ以上相続山を登ることができなくなってしまいます。

そんなとき頼りになるの山岳ガイドが弁護士です。

相続山にはさまざまな山岳ガイドがいますが、遺産争いを解決してくれるのは弁護士しかいません。

山岳ガイド(弁護士)

もし、自分たちで遺産分けの話し合いを進めてみたけど、どうやっても意見が合わない場合や、そもそも話し合いの場に参加してくれない相続人がいる場合には、代理人に弁護士を立てて交渉した方が遺産分けが進む可能性が高まります。

相続山6合目の山岳ガイドは『司法書士』

相続山5合目で遺産分けが終わったら、6合目では相続した遺産の名義変更を行います。

銀行預金の解約などは、自分たちでできる方が多いのですが、不動産の名義変更は法務局での手続きが必要ですので、山岳ガイドの力を借りた方がスムーズに手続きを終えることができるでしょう。

なぜなら、不動産の名義変更をするためには、多くの書類を集める必要があったり、法務局に書類を提出した際に不備があると差し戻されて、何度も法務局に出向かなくてはならない場合があるためです。

山岳ガイド(司法書士)

このため、平日仕事などで忙しい方は、山岳ガイドとして不動産の名義変更を司法書士に頼むといいでしょう。相続人に代わって法務局とやりとりをしてくれますので、名義変更をスムーズに進めてくれます。

相続山7~8合目の山岳ガイドは『税理士』

遺産の額が多い場合には、相続税の申告が必要となります。毎年の確定申告は自分でやっている方も多いですが、相続税の申告は経験することが少ないため、約9割の方は専門家に依頼をしているようです。

山岳ガイド(税理士)

相続税の申告を頼める山岳ガイドは、税理士しかいません。なかでも、相続税に特化した税理士であれば安心して任せることができます。

ワンストップ・サービス

相続山の山岳ガイドとして、相続山5合目では弁護士、6合目では司法書士、7~8合目では税理士に頼む場合、それぞれのガイドを自分で探すのは大変です。

このため、最初の山岳ガイドを選ぶときに、他のガイドも紹介してもらえるかを聞いてみることをお勧めします。各山岳ガイドはつながっていることが多いので、ワンストップで対応してくれると助かるでしょう。

(例)山岳ガイドのワンストップ・サービス

番外編

1.お金をかけてもいいからすべて任せたい方

「相続山を自分たちだけで登る自信がない」「相続手続きに時間をかけたくない」という方で、お金がいくらかかってもいいから可能な限り任せたい!という場合は、山岳ガイドとして金融機関を選ぶことも可能です。

山岳ガイド(金融機関)

金融機関が直接、相続手続きをしてくれるわけではありませんが、その金融機関と取引がある山岳ガイド(弁護士・司法書士・税理士など)を紹介してくれますので、お金がかかってもいい場合には、金融機関のワンストップ・サービスを利用するといいでしょう。

2.お金を押えながらも極力任せたい方

お金はあまりかけたくないが、可能な限り任せたい!という場合は、金融機関ではなく、山岳ガイドとして行政書士に頼るといいでしょう。

山岳ガイド(行政書士)

行政書士は、幅広い相続の手続きが可能ということで、金融機関よりも一般的に料金が安いというメリットもあります。

不動産の名義変更は司法書士に、相続税の申告は税理士に頼む必要がありますが、それ以外の業務は行政書士に依頼することが可能です。

まとめ

相続山を登るにあたって、お金をかけてもいい場合には、山岳ガイドとして金融機関を選び一緒に登って行くのもいいでしょう。

ただし、あまりお金をかけずに登って行きたい場合には、自分たちで出来ることは極力自分たちで進め、どうしても難しい場面だけ山岳ガイドを利用すると良いでしょう。

どちらの進め方であっても、最低限の相続の知識があった方がスムーズに相続山を登ることができます。

このnoteでも、事前に知っておいた方が良い情報をドンドンお伝えしていきますね。それでは。

#相続山



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?