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必要な時だけ強ければ良い

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今日の午前中のクライアント様は妊婦さんでした。

子供が生まれてからのことを考えたら不安があると泣いていました。
自分は強い母親になれるだろうか?と考えているとのこと。

未来への不安が起こる原因は色々あると思いますが、私が解決する方法で一番良いなと思うのは、

そこは未来の自分に任せること

だと思います。

私たちが今ここに生きているということは、色々なことを乗り越えてきたからですよね。

忘れているかもしれませんが、時には不安や恐怖を感じつつも強く乗り越えた経験が、一つや二つあるはずです。

小学校から中学校に進学するだけでも、楽しみより不安が強くなる人もいますからね。

都度都度「その時に必要な強さを持った自分」が出てきて乗り越えてきたのです。
「その必要がある時に現れる自分」は、必要のない時には現れることはできません。

大体ピンチで現れる自分というのは、不安を想像している自分の予想を超えた能力を発揮しますから、考えても仕方ないのです。

人は不思議なことに、乗り越えた困難は色褪せるのが早く、すぐに当たり前になってしまいます。

すると、現れた困難を自分で乗り越えている実感がないので、自分の力を信じきれず、人生で色々なことが起こるたびに毎回不安になってしまいます。

九死に一生を得た人や、がんから回復された方など、一度命が脅かされた経験をしている人は人生観が変わり、自分自身への信頼感が増す傾向がありますが、これは流石に「困難を乗り越えた忘れられない記憶」になるからでしょう。

「あの時と比べたらこんなことは何でもないことだ。」←今の自分には乗り越えるのは簡単だ。

という思いになるのだと思います。

私たちの人生は小さな困難を乗り越えることを繰り返して、少しずつ不安や恐怖の閾値が上がって行くのだと思います。

どんな小さなことでも、困難を乗り越えた自分をしっかり記憶してください。

それは形を変え、場所を変え、必ずあなたの力になります。

冒頭の妊婦さんは、「その時に現れる自分を楽しみにしている。」と笑ってカウンセリングが終わりました。


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