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【解答解説】第38回管理栄養士国家試験(問7)

問題

健康の「生物心理社会モデル」に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
(1)生物医学モデルよりも古い考え方である。
(2)疾病の治療に、社会的要因を取り込むことができる。
(3)対人関係によるストレスは、このモデルに含まれない。
(4)アルマ・アタ宣言の中で提唱された。
(5)疾病を単一要因により説明する。

解答

(2)

解説

(1)×
 「生物心理社会モデル」は1970年代に提唱されました。
 それまでは「生物医学モデル」という病気、傷害、健康状態など(原因)があって障害が生じるという直線的な概念が想定されていました。
 後に提唱された「生物心理社会モデル」は人の健康状態や疾患を「生物学的」「心理学的」「社会的」側面から包括的に理解するものです。

(2)⚪︎

(3)×
 対人関係のストレスは「社会的要因」の一つです。
 社会的要因には他に、経済状況などがあります。
 「心理学的要因」は考え方や価値観、対処行動などがあります。
 「生物学的要因」は脳や身体、遺伝子などの要素を含みます。

(4)×
 アルマ・アタ宣言で提唱されたのは「プライマリヘルスヘア」です。
 「生物心理社会モデル」の考えは国際生活分類(ICF)に共通しています。

(5)×
 疾病を単一要因により説明するのは、「生物医学モデル」です。


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