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【解答解説】第38回管理栄養士国家試験(問8)

問題

健康日本21(第二次)に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
(1)第三次国民健康づくり対策である。
(2)都道府県健康増進計画は、地域保健法に基づいて策定される。
(3)「基本的な方向」の1つに、「平均寿命の延伸」がある。
(4)社会環境の整備に関する目標が盛り込まれている。
(5)最終評価では、「目標値に達した」と評価された項目は全体の半数を超えた。

解答

(4)

解説

(1)×
 第四次国民健康づくり対策です。

(2)×
 健康増進法に基づいて策定されます。

(3)×
 「健康寿命の延伸と健康格差の縮小」を基本的な方向として定めています。

(4)⚪︎
 健康日本21(第二次)では合計53項目の目標が設定されていました。
 大きく分類すると5つ
 ①健康寿命の延伸と健康格差の縮小
 ②生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底
 ③社会生活を営むために必要な機能の維持及び向上
 ④健康を支え、守るための社会環境の整備
 ⑤栄養・食生活、身体活動・運動、休養、飲酒、喫煙、歯・口腔の健康に関する生活習慣の改善及び社会環境の改善

(5)×
 目標に達したと評価された項目は53項目中8項目でした。
 悪化した目標項目は4つありました。
 ・メタボシックシンドローム該当者及び予備群の減少
 ・適正体重の子どもの増加
 ・睡眠による休養を十分とれていない者の割合の減少
 ・生活習慣病のリスクを高める量の飲酒をしている者の割合の減少

令和6年からは健康日本21(第三次)が実施されます。
新しい目標は5つ設定されています。
・睡眠時間が十分に確保できている者の増加
・COPDの死亡率の減少
・「健康的で持続可能な食環境づくりのための戦略的イニシアチブ」の推進
・健康経営の推進(保険者とともに健康経営に取り組む企業数の増加)
・骨粗鬆症検診受診率の向上

厚生労働省より公開されている「健康日本21(第三次)の概要」は健康日本21についてまとめられており、わかりやすいと思います。参考にしてみてください。



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