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22年間、「ありがとう」を伝え続けた男の末路。

今日は、このnoteを読んでくれているあなたに「ありがとう」というたった5文字の言葉がもつ、信じられない力を紹介したい。

プロフィール

長崎生まれ。長崎育ち。
2000年生まれの22歳。
2021年10月 地方・長崎のスタートアップで長期インターンを開始
2021年12月 社長登壇イベントの企画・集客・運営・司会
2022年1月 メインサービスのSNS運用を任せられる
2022年4月 本格的にInstagramの運用を開始
2022年9月 Instagramフォロワー5000人&売上300万達成
2022年11月 ハッカソンでピッチ(惨敗)
2022年11月 インターン継続中〜
2023年2月 人生初の部下ができる
2023年3月 インターン終了
2023年4月 正社員に昇格!

ある日のレジ待ちでのひとコマ

いつも通り夕食の材料をカゴに入れ終え、レジ待ちの列に並んでいた。

ぼくの前には3人のお客。

子連れのお母さん。
授業終わりの大学生。
頑固そうなお父さん。

いつもなら、自分の順番が来るまでKindleで本を読んで時間をつぶすが、その日はなんとなく彼らをぼーっと眺めていた。

一人目のお母さん。
会計が終わりレシートを手渡されると、何も言わずにカートを押して商品をバッグに詰めはじめた。

二人目の大学生。
耳にイヤホンをつけ、店員さんの「駐車場はご利用ですか?」という問いかけに無言で首をふり、「お支払い方法は?」と聞かれ「paypayで」と一言だけ発して支払いを終えた。

三人目のお父さん。
乱暴にカゴを台にのせ、「現金!」と強めの口調で伝え、去っていった。

なんてことない日常の風景。
だけどぼくには、この光景が強く印象に残った。


なぜレジでの光景が忘れられないのか?

家に返ってからも、あの光景が頭から離れなかった。

なんでそんなに印象に残ったんだろう?

その晩、眠りにつくまで考えて、一つの答えにたどり着いた。

前に並んだ3人の口から、「ありがとう」という言葉が一度も出なかったからだと。


小学生の頃の顧問の教え

小学年生の頃、サッカー部の顧問の先生が、こういう言葉をくれた。

いつも「3つのこと」に感謝しなさい。

まず、「場」に感謝しなさい。
今みんながサッカーの練習をできるのは、このグラウンドがあるから。もしこの場がなかったら、君たちはサッカーができない。だから、グラウンドに入るときは「お願いします」、グラウンドから出るときは「ありがとうございました」と言いなさい。

次に、「環境」に感謝しなさい。
グラウンドがある。ゴールがある。ボールがある。みんなにとって普通のことかもしれないけど、これは当たり前じゃない。とても「恵まれた環境」だ。世の中には色々な事情でサッカーができない人がたくさんいる。だから、この環境が当たり前だと思わないこと。感謝を忘れてはいけない。

そして、「人」に感謝しなさい。
なぜ試合ができると思う?それは、まわりの人の支えがあるからだ。サッカーは君たちが11人揃ったらできるわけじゃない。相手がいて、審判がいて、試合をサポートしてくれる人がいて、初めて試合開始の笛を鳴らすことができる。絶対に「自分たちだけの力だけで試合ができる」と思ってはいけない。だからいつも、ご両親も含め支えてくれる人への感謝を忘れるな。

尊敬するサッカー部顧問 S.E先生

「場、環境、人への感謝を忘れるな」

小学生の頃の記憶はほとんど思い出せないのに、この言葉だけは、10年以上たった今でもぼくの心に強烈に残っている。


これだ。

小学生の頃にもらったこの言葉が、無意識に残り、大切にしたい価値観として自分の心に刻まれていた。

改めて、普段の自分の言動を振り返ってみると、事あるごとに「ありがとう」と伝えていた。

電車から降りるとき。
会計をしてもらったとき。
ごはん屋さんから出るとき。

深く考えたことは無かったけど、自分の口から「ありがとうございます」という言葉が出ていた。

だから、余計に「ありがとう」と言わずに立ち去っていった三人が、強く印象に残ったんだと思う。


なぜ感謝が大切なのか?

ちょうど昨日、ある経営者の方とお食事をさせていただいた。

Mさんは、資産数十億を超える、誰が見てもわかる成功者。

そんなMさんから、たくさんのお話を聞かせていただいた中で、一つの話に強く感銘を受けた。

私は今日ここまで電車に乗ってきた。乗客は自分を含め10人ほど。私は彼らが降りていく様子をじっと見ていた。

みんなは彼らのうち何人が「ありがとうございます」といって降りていったと思う?

0人だ。10人中0人。誰一人「ありがとう」と言わず全員が無言で降りていった。

きっと彼らのもとに運はふってこないだろうね。

みんなは覚えておくと良いよ。
運は誠実な人に降ってくる。
どんなに明るくて外面が良くても、人が見ていないところで手を抜いたり、不誠実なことをしてしまう人には運は降りてこない。

だから、素直で誠実にいると良いよ。

経営者 Mさん

この話を聞いて、「成功したからそんな余裕があるんだろ」と感じる人も中にはいるだろう。

逆だ。

間違いなくMさんが成功したのは、この考え方を忘れずに、周りの人を大切にしてきたからだろう。

Mさんはとんでもないぐらい成功しているのに、ものすごく丁寧で腰が低い。新卒でなんの取り柄もない僕たちの言葉にも、真剣に耳を傾けてくれた。

3時間近くお話した中で、確信をもって言える。

感謝を忘れない人は、強い。


22年間、「ありがとう」だけは言い続けた。

ぼくも、小さい頃から「ありがとう」だけは、周りの人に伝え続けてきた。

突出した才能がなかったぼくは、いつも周りの人に助けられてきた。

だから、最低限「ありがとう」という言葉だけでも返したかった。

そして、22年間「ありがとう」だけは言い続けた今、ぼくに面白いことが起きている。

副社長Kさんが、Mさんの話の後に、みんなの前でぼくに向けてこんな話をしてくれた。

うちの会社には、本当に素敵なスタッフがそろっています。僕はここで働く全員を誇りに思っている。

だけど、その中でもえいわ君からは、一番「誠実さ」を感じるんです。

彼はこの会社の中で誰よりも速いスピードで多くの仕事を任せられています。でもそれは、彼の能力がずば抜けて高いからではありません。

彼に仕事を任せたら、絶対にやり遂げてくれると思えるからなんです。

「この仕事は誰に任せようかな?」と考えた時に、えいわ君なら安心して任せられるなと思ってしまう。

もし仮に、僕が出社したときに、オフィスがきれいになっていたら、事実はどうか知らないけど「きっとえいわ君がやってくれたんだろうな」と思う。

彼は口数は少ないほうだけど、彼が話し始めると周りの人は彼の話に必ず耳を傾ける。

これはスグに身に着けられるテクニックや表面的な知識だけでは、不可能なこと。

そんな誠実さを、彼からは感じるんです。

副社長 Kさん

こんなにも素敵な言葉をもらうことができたのだ。

この場には、社長、副社長Kさん、Mさん、同期1人、インターン生1人とぼく、6人がいた。

普通、みんなの前でこれだけ褒められたら、嬉しさよりも気恥ずかしさの方が勝つだろう。

だけど、ぼくは気恥ずかしさを1ミリも感じなかった。

どんな感情か言葉にするのは難しい。

だけど、うれしいという感情より、もっと幸せな気持ちになれた。

22年間の人生のなかで、一番うれしい瞬間だった。

これから。

今日は「ありがとう」という言葉が持つ、信じられない力を伝えたかった。

このnoteを読んでくれているあなたは、きっと本当に素敵な方だと思う。

釈迦に説法かもしれないけど、ぜひ「ありがとう」を伝える習慣は大切にしてみてほしい。

最初は感情が乗らなくてもいい。

まずは、言葉にして「ありがとう」と伝えることへの抵抗をなくすこと。

そうやって続けていくうちに、段々とそこに感謝の気持ちが乗ってくる。

そんなあなたのことを、誰かが見てくれている。

そして、回り回っていつか自分に返ってくる。

そんな循環が生まれると、あなたの周りには感謝があふれる人間関係ができてくるはずだ。

少なくとも、ぼくの周りはそうなっている。

タダでこれだけ人生が豊かになるなら、やらない理由はないだろう。

これからも、ぼくは「ありがとう」を伝え続ける。

だから、ぜひあなたも。


最後まで読んでくれて、本当にありがとうございます^^







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