読書 - 1%の努力

最近、YouTubeを見ることが多くなった。何を見ているかというとひろゆきさんの「にーとちゃんねる」などを見ることが多い。ひろゆきさんのYouTubeは動画ではなく音声なので仕事しながらでも視聴することができるのがいい。また、内容もシャープな意見がたまにある一方で笑ってしまう内容もあり、ついつい視聴してします。本屋で平積みされていたので衝動買いした本である。

この本はひろゆきさんの7章立て49の思考法が記載されている。その中からいくつかを紹介したい。人生をよりよく過ごすためと思ったが意外と経営者としての視点も養える本と思った。

1.前提条件

「この人とは「前提」が違うのではないか」
自分と違う意見の人がいても、この人とは育ってきた環境などが違うため考え方の根底が違うと思うこと。そうすると、新たな学びが得られるので考えが異なる人と話すことが楽しくなるかもしれない。

「片手は常に空けておけ」
これはチャンスを掴む努力ばかりするのではなく、いつでもチャンスを掴めるような状態にしておくことが大事。なぜなら、チャンスというのはいつ現れるのか分からないから。いつでもチャンスをつかめる状態というのは常に準備をしておく、ということ。

2.優先順位

「自分にとって大きな岩はなんだろう」
一番やりたいことの予定をまず決めて、それ以外の隙間にその次にやりたいことを埋めていく。これをやることで「前提条件」のいつでもチャンスをつかめる状態にする準備をすることができる。

優先順位をつける面白い手法も記載されていた。1年以内にで達成したいことを25個記載し、3ヶ月以内にできるのと5つに絞る。その5つにフォーカスして行動を起こす。

3.ニーズと価値

「なくなったら困る体験は何か」
これがなくなったら生きていくのに困る。という体験を考える。これがビジネス上のニーズの探し方。ニーズがある体験で仕事をする。好き嫌いで仕事をする必要はない。好き嫌いなどは後付けの話である。また、体験は横展開しやすいのでマーケットも広げやすい。

ここでのポイントは、2つあり、
・やりたいけど、できない
・できるけど、やりたくない
後者を背伸びして前者に近づけるのがいい

やりたいことではなく、体験にまで掘り下げると横展開がしやすい、つまり抽象化が重要である。
無くなったら困る体験は何か!!これを考えるべき
それがないと自分が困る
社会に役立つ、市場性があるなどは後付け

4.ポジション

「第三者的な立場を探れないか」
この立場を構築するには、3つの必要なこと

1.現場のリアル
2.経営側の論理
3.コミュニケーションコスト

現場レベルのサブスキルを培い、現場と経営をつなぐような立場をするのがいい(現場(ミクロ視点)と経営(マクロ視点)の双方を持つことが重要)。このスキルを持っている人は意外と少ない。途中でやめたりサブスキルのアップデートをサボり現場がわからなくなる人がいるから貴重である。また、双方のことがわかるとお互いが言ってはいけないと思うこともわかり、それを発言することができる。このコミュニケーションが本当のコミュニケーション。ダメなことをやろうとしている友人にそれはダメときちんと言える関係が最善な関係というのと同じロジックと思った。

5.努力

「上の判断が良ければ下がテキトーでもうまくいく」
言葉の通り、経営はトップマネジメントが全てということである。ゆえに、人の実力どうこうより、人が力を発揮できる環境を作ることが重要である。自分も成功したら環境のおかげと思うことにすることがいい。また、継続性が重要とも説いているため、継続できる仕組み作りも重要である。

6.パターン化

「今実績を持っているか」
マウントをとるため、は言い過ぎであるが、人を簡単に説得するのに重要なのはやはり実績である。従って、物事を重い通りに進めていきたいのであれば、実績を作りに全力を注ぐ。また、自己分析も重要である。自分のタイプを見極め長所を伸ばすことで得意分野で実績を作りやすること。夏休みの宿題の例を出し、人のタイプの分析をしているのは面白いと思った。

「この1週間で新しいことはあったか」
これは、実績を作っても時代遅れなものでは意味のないものと理解した。常にアップデートを図ることでチャンスをつかめる状態にしておくということではないか。予測不能なものにお金を払い、知らないことは潰していくようにしていると著者は言っている。

7.余生

「調べる労力を惜しんでいないか」
興味あることについて、好きだから調べる。消極的なモチベーションではなく積極的なモチベーションで調べることが重要。これを掘り下げればビジネスにもつながる可能性がある。

他者と助け合うことも重要、そのようなカードをいくつ持っているかがカギである。このようなカードはコミュニケーションをうまく取れれば増えやすい。笑い話をいくつ持っているかが重要。人は誰でも笑い話を持っている。なぜなら、人生で起きてること全てネタだから。常日頃、ささいな出来事も面白いと思えるように過ごすと人生が豊かになるのではないか。

最後に

目的も考えず、何となくで購入した本であるが、経営者として持っておくべき視点もいくつか入っていたと個人的に思う。記載内容の一部しかご紹介していないため、興味を持った方はぜひ本書を手にしてみるといいと思う。


最後まで目を通して頂きありがとうございました。いいなと思うかことがあれば「すき」を押していただけると大変励みになります。