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これが僕のやり方

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中学2年生の段田太一は、エネルギー波を出すために悪戦苦闘する。が、ある日ヒントを掴む。
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#これ僕

小説『これが僕のやり方』――⑧リスクなんて

小説『これが僕のやり方』――⑧リスクなんて

 筋肉痛が治るとすぐに発動させる。左手親指と人差し指の間でスプーンに亀裂が入り割れる感覚がある。その後すぐ意識が途切れそうになる瞬間。

 ――来る

 いつもの視界が暗くなっていくやつ。膝が曲がっていって力が入らない。体がぐしゃっとなる0.6秒前。

 スプーンが落下して「カーン」と鳴る。

 力が入る。
 自分の感覚に驚く。力が入る。
 膝をつき、フローリングに手をつく。その手さえも上半身を支

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小説『これが僕のやり方』――⑦イメージを重ねる

小説『これが僕のやり方』――⑦イメージを重ねる

(前回:小説『これが僕のやり方』――⑥僕の友達)

 その日の夜、自分の部屋で僕は再びスプーンの砂状化に挑戦する。
 前回は目覚めた直後の勢いでやってしまったので、意識的にできるのかどうかわからなかった。しかもどういう感覚でやればいいのかもよくわかっていない。

 まずあの夢を思い出してみる。
 触れたものすべてが砂状に変化する夢だった。
 その直後に起床し、現実で触れたものも砂になった。つまり夢

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