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2016年1月の記事一覧
小説『これが僕のやり方』――⑥僕の友達
(前回:小説『これが僕のやり方』――⑤夜未知、おかまいなし。)
「うぅ、うう、うううぅー……」
僕は痛くて泣いた。目をつむっても涙はこぼれた。
気持ちはそろそろ大人になったつもりでいたけど痛いとまだ泣いてしまう。
僕は絶対に目を開けない。
開けたら夜未知が僕を嘲り笑って見下ろしているにちがいない。
「うっ!」
僕のお尻に衝撃。蹴られた。そして僕は悟る。
これは僕に痛みを与えるた
小説『これが僕のやり方』――⑤夜未知、おかまいなし。
(前回:小説『これが僕のやり方』――④弱者の妄想)
通い慣れた校舎を見ても、この中学に初めて登校するような気分だった。
転校したことがないからわからないけど、転校生と同じ気持ちではないだろう。
発見したことを実験する科学者みたいなものだろうか。僕は科学者じゃないからわからないけど。
教室のある2階に行くまでに、下駄箱の前でクラスメイトとすれ違う。
1週間ぶりの登校に少し驚きが混じっ