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作品紹介 #023~#025

こちらでは、
能「鵺」「黒塚」「鉄輪」を描いた作品を紹介していきます。
更に詳しく解説が知りたい方は、
HPのほうでご覧下さい(ページ下部にLINKあり)


Nue/Noh Art #023




能「鵺」より
鵺と妖怪の姿の鵺



鵺は平家物語などに登場する妖怪で、
その姿は「面は猿、胴体は狸、虎の手足を持ち、尾は蛇」と表現されており昔の人は大層恐れていたとのことである

舞台は退治されて流れ着いた場所とされる兵庫県の芦屋市

「ふしぎやな目前に来たる者を見れば面は猿 足手は虎 聞きしに変らぬ変化の姿あら恐ろしの有様やな」

(ふしぎやな もくぜんにきたるものをみれば おもてはえん あしてはとら ききしにかわらぬへんげのすがた あらおそろしのありさまやな)

鵺の亡霊が現れた時の様子を謡っている場面


Kurozuka(Adachigahara)/Noh Art #024




能「黒塚」より
安達ケ原の鬼女


福島県二本松市に伝わる「安達ヶ原の鬼婆伝説」が基になった能

白頭(しろがしら)だけでなく、黒頭や赤頭も流派によってある

「如何様これは音に聞く 安達が原の黒塚に 籠れる鬼の住みかなり」
(いかさまこれはおとにきく あだちがはらのくろづかに こもれるおにのすみかなり)

山伏の使いが女の寝所を覗き見て、軒まで積み上がった死骸の山を見つけた。
宿を借りた老婆の正体が、安達ケ原の鬼だと分かった時の場面の詞章


Kanawa/Noh Art #025




能「鉄輪」より、
夫に捨てられた恨みを述べ、後妻の形代の髪を打ち据える鬼女



平家物語に記されている「橋姫伝説」が原形となっている能

舞台は丑の刻参りでも有名な京都の貴船神社

「あら恨めしや捨てられて思ふ思ひの涙に沈み 人を恨み夫をかこち或時は恋しく又は恨めしく起きても寝ても忘れぬ思ひの因果は今ぞと」

(あらうらめしや すてられて おもふおもひのなみだにしずみ ひとをうらみおっとをかこち あるときはこひしくまたはうらめしく おきてもねてもわすれぬおもひのいんがはいまぞと)

夫に捨てられてしまい恨めしいと思う気持ちの裏で、
強い愛情を抱いていた事も分かる場面



ここまで御覧いただきありがとうございました。

下のリンク先の作品紹介ページにて、

演目の詳しい内容や、登場人物、使用している面や能装束、縁のある史跡等について解説しています。宜しければぜひご覧下さい。

「Mizuraho」… https://mizuraho.eisui.space/

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