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そういう空気だったから、仕方ない……「英語のそこのところ」第73回

【前書き】

 今回、投稿するエッセイは7年前の2015年4月23日に水戸市の「文化問屋みかど商会」のファクシミリ配信誌に掲載されたものです。時節にそぐわない内容はご容赦ください。
 チョー悔しいことにNative English Speakerに日本人の悪いところを諭された話です。(著者)

拙著「英語の国の兵衛門」のkindle版を出版しました。

2008年に株式会社メディア・ポートより上梓され、その後同社の解散により入手不可能になり、みなさんにはご迷惑をおかけしておりましたが(一時は、古本が2万3万ぐらいで取引されていたようで。いやはや、私には一銭も入りませんが_| ̄|○)、kindle という形で復活させることが出来ました。
これを機にぜひお手に取ってみてください。

最新刊!  
「英語の国の兵衛門」「英語のそこのところ」の作者徳田孝一郎の作った英語テキスト「English Sentence Maker 実践英語・英会話力養成テキスト9 形容詞とその仲間たち2」販売中!

 前巻の「形容詞とその仲間たち」で形容詞・不定詞の形容詞的用法・分詞を取り上げ、様々な表現をするスキルを身に着けていただきましたが、今回は、文で名詞を飾りたいときに使う関係代名詞・関係副詞です。
「質問をしてくる奴=私たちにいくつかの質問を頼む少年たち」
「あいつらがする質問=少年たちが私たちに頼むいくつかの質問」
と言った日本語を英語にする手順をすっきり身に着けることができます。

【本文】

「山さん、ちょっと来てもらえる?」
 ミーティングルームから顔を出した社長から山本に声がかかる。
「はい。いま行きます」
 山本は、何事だろうと一抹の不安を覚えた。
 午後出社してきた社長と営業のケンジがミーティングルームに籠ったのが30分ほど前、営業担当役員の菅井亮と講師管理のDidoが呼ばれたのが10分ほど前のことだ。顧客満足担当役員の山本が呼ばれると会社の主だった長がミーティングルームにそろうことになる。
 ケンジがよほど重要な案件を持ってきたことは間違いない。
 山本は業務ノートを片手に、ミーティングルームに向かった。

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