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あのねぇ、ぼくねぇ、「英語のそこのところ」第82回

【前書き】

 今回、投稿するエッセイは7年前の2015年7月2日に水戸市の「文化問屋みかど商会」のファクシミリ配信誌に掲載されたものです。時節にそぐわない内容はご容赦ください。
 中1でいきなり出てくる三単現のS、なかなかくせ者のSで、Native English Speakerたちがよく英会話のレッスン中に修正するものですが、実は映画などでは、Sをつけないこともあります。でも、それはNative English Speakerにとって独特の意味を持つようでして。(著者)

拙著「英語の国の兵衛門」のkindle版を出版しました。

2008年に株式会社メディア・ポートより上梓され、その後同社の解散により入手不可能になり、みなさんにはご迷惑をおかけしておりましたが(一時は、古本が2万3万ぐらいで取引されていたようで。いやはや、私には一銭も入りませんが_| ̄|○)、kindle という形で復活させることが出来ました。
これを機にぜひお手に取ってみてください。

最新刊!  
「英語の国の兵衛門」「英語のそこのところ」の作者徳田孝一郎の作った英語テキスト「English Sentence Maker 実践英語・英会話力養成テキスト9 形容詞とその仲間たち2(関係詞)」販売中!

 前巻の「形容詞とその仲間たち」で形容詞・不定詞の形容詞的用法・分詞を取り上げ、様々な表現をするスキルを身に着けていただきましたが、今回は、文で名詞を飾りたいときに使う関係代名詞・関係副詞です。
「質問をしてくる奴=私たちにいくつかの質問を頼む少年たち」
「あいつらがする質問=少年たちが私たちに頼むいくつかの質問」
と言った日本語を英語にする手順をすっきり身に着けることができます。

【本文】

 7月に入って、いよいよ本格的な夏が始まりましたねぇ。朝起きたら、すでに汗だくになって、朝から夜の冷えたビールのことばかり考えちゃう。
 ああ、今日はなんとか早く仕事を終わらせて夕方からビアガーデンに行きたいなぁ、なんて感じです。

 わたしは変わり者のせいか、暑い中でビールを飲むのが好きで、パブなどに行っても、外に出てむっとする空気の中で冷たいビールをキュ~派なんです。でも、そんな酔狂に付き合ってくれる友達なんていなくて、ほとんどの友人に説得されることになります。とんでもないそんなことしたら死んじゃうとまで言われるとね、すごすごと涼しい中で呑むしかありません。

 暑さも愉しみたいんですけど、ダメでしょうかねぇ。確かに友人たちの言うように東京の夏、それも夕方は殺人的な暑さであることは確かなんですが(笑)
 でも、Native English Speakerの中には、わたしと同じような変わり者もいて、わざわざテラス席に行ってのんびり呑むのに付きあってくれるやつもいる。
 そういう時の英会話で一番使う主語はなんだと思います?
 You’re crazy.
 We’re nutty as a fruitcake.
 まぁ、そんなyouやwe も使うかもしれませんが、やっぱり一番使うのは、It。
 あっついなぁ!は、It’s too hot. だし、むすねぇ はIt's pretty humid. で、時折いい風が吹くとIt’s cool. 暗くなってくれば、It’s getting darker. というわけ。
 わたしわたし、の英語でもたまにはこういう時があるんですね。

 そういう7月は、実はわたしが前勤めていた英会話スクールではクレームの増える時期だったりする。
 3月から4月に受講を開始したお客様が多いんで、3ヶ月ぐらいたつといろいろな不満がたまるんでしょうねぇ。週1回受講しているのに、ちっともできるようにならない、とか、レッスンが自分に合ってないとか、そういうメールをいただくことになる。それぞれ誠意を持って対応させていただくんですが、なかには困ったなぁというものもある。

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