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しょうがないが軽いんです「英語のそこのところ」第135回


【前書き】

 今回、投稿するエッセイは7年前の2017年5月25日に水戸市の「文化問屋みかど商会」のファクシミリ配信誌に掲載されたものです。時節にそぐわない内容はご容赦ください。
 仕方がないねというのはよく言う言葉ですが、英語ではIt can't be helped. と言います。でも、われわれNative Japanese Speakerとは使い方がちょっと違うようです。(著者)

拙著「英語の国の兵衛門」のkindle版を出版しました。

 2008年に株式会社メディア・ポートより上梓され、その後同社の解散により入手不可能になり、みなさんにはご迷惑をおかけしておりましたが(一時は、古本が2万3万ぐらいで取引されていたようで。いやはや、私には一銭も入りませんが_| ̄|○)、kindle という形で復活させることが出来ました。
これを機にぜひお手に取ってみてください。

映画や小説の台詞を英語にして英語力を鍛える「ESM Practice 実践英語・英会話力トレーニングドリル17」発売中!

 English Sentence Maker 実践英語・英会話力養成テキスト(全10巻)で、英文法を網羅しましたので、「ESM Practice 実践英語・英会話力トレーニングドリル7」以降では、様々なコンテンツの名言、名台詞を英語するより実践的なトレーニングをやっています。
 この「ドリル17」ではロバート・A・ハインラインの「夏への扉」 を題材に英文を作っていきます。

わがピートは、人間用のドアをあけろとせがむ場合は、遠慮会釈なくぼくの手を煩わせたが、それ以外は、ふつうこの自分用のドアを用いた。
ただし、地上に雪の積もっているあいだは、絶対に自分のドアを使おうとはしなかった。
彼は、その人間用のドアの、少なくともどれかひとつが、夏に通じているという固い 信念を持っていたのである。
夏への扉を探すのを、決して諦めようとはしなかった。
そして一九七〇年十二月三日、かくいうぼくも夏への扉を探していた。

おい兄弟。そのホタテガイをおれに押しつけないと約束すれば、おまえにホタテガイ 分のチップをやろう。
おれのほしいのは注文したものだけだ。それと受け皿とだ。

英語でどう言うのでしょうか? 
このテキストを使えば、きっちり身に付きます。お試しください。

大好評! Kindle で一日500ページビュー 「English Sentence Maker」シリーズ

 English Sentence Maker は、あなたの感情や意見、思っていることを伝えるためにはどの時制や助動詞、文法事項を選ぶべきかがわかる実践英語・英会話力養成テキストです。

 著者の主宰する英会話スクール「英語・直観力」の企業向けテキストから、契約企業様向けの問題文などを差し替え、一般向けに手直ししました。

 7年間で100名以上のビジネスピープルを単独での海外出張や海外赴任ができるスキルを持った国際ビジネスピープルにした実績があります。

 ぜひ、この実績あるテキストを完全マスターしていただき、世界を相手にビックディールを成し遂げ、人生を愉しんでください。このテキストはその扉を開くカギになります。

 実践英語・英会話力養成テキストEnglish Sentence Maker は、3つの特色を持っています。

 ひとつ目は、能動的な学習だということ。
 English Sentence Maker は書き込み式のテキストです。各Lesson ごとの解説を読み、そのあとに掲載されている日本文をご自身のノートもしくはkindle のノートブックなどに英語にして書き入れてください。その際に、知らない単語は調べたりせずに、日本語のまま英語の文の位置においてください。そうすることで、知っている単語、知らない単語を区別し、身に着けるべき単語を浮かび上がらせることが出来ます。

 ふたつ目は、どの文法事項を使うかの判断基準を身に着けられるということ。
 小・中・高校と長い間英語を学ぶために、多くに人々は英語の現在形、過去形などの文法事項を知っています。しかし、残念ながら、その文法事項をどういう場合に使えばよいかという判断基準を身に着けていません。

 たとえば、ここ何ヶ月かフットボールに夢中になっているということを伝えたい場合に使うべき時制は、現在形でしょうか? それとも現在進行形でしょうか? 迷われると思います。
 この知ってはいるけれども使い方に迷ってしまう文法事項を使う判断基準を各Lesson ごとの解説でくわしく説明しています。それを理解することで、英語を使う際に十全にあなたの感情や意見、思っていることを伝えることが出来るようになります。

 みっつ目は、英語を英語で考えることが出来るようになるということ。
 English Sentence Maker は日本語を英語にしていくことで、英語を習得していくテキストです。しかも、どういうときに、どういうことを言いたいときに、どの文法事項を使えばよいかという判断基準が出来ていくために、日本語の文字面を英語に移していくのではなく、日本語を読んでその内容をイメージして、そのイメージを英語にするというスキルを身に着けることが出来ます。頭の中のイメージから英語を作ることが出来るということは、そこに日本語は介在しません。つまり、英語を英語で考えることが出来るようになるのです。

具体的には、

私は彼が来るだろうことを知っていた。

という日本語を英語にする際には、日本語の文字面を英語に移していくと、

I knew that he will come.

と、しがちです。「知っていた」なのでknew、「来るだろう」なのでwill comeというわけです。
 しかし、よく考えてください。「彼が来るだろう」というのは、「私が知っていた」過去の時点のことです。であれば、「彼が来るだろう」と書いてあっても、過去から見た未来のwould を使って、would come としなければなりません。日本語をその字面のまま英語にしてはいけないのです。しかし、日本語を読んでその内容をイメージして、そのイメージを、判断基準をもって英語にすることが出来れば、問題はなくなります。頭の中に時の流れのイメージがあるために、

I knew that he would come.

という英文が難なく作れるようになります。 英文作成力や速読力を付けたいと思っておられる方ぜひ、手に取ってみてください。必ず、英語・英会話が出来るようになります。

☆「English Sentence Maker 実践英語・英会話力養成テキスト」および「ESM Practice 実践英語・英会話力トレーニングドリル」で使っている英文はすべて、Native English Speakerと協同で製作したものです。安心して、Native English Speakerの自然な英語を知り、習得してください。

【本文】

 以前もお話ししたと思いますが、去年の10月からNative English speaker を講師に招いて、英語で話し上手になるためのセッションを大森で開催しております。最近は、おかげさまで軌道に乗ってきて、コンスタントに毎回参加してくださる方も増え、毎回ああでもない、こうでもないという愉しく苦しく、Native English speaker とかみ合った話題の持って行き方を習得するために、頭を捻っていただいている次第です。
 でも、こういうふうに頭を捻っていただけるのはありがたいですねぇ。
 自分の力を伸ばすとか、スキルアップは大事とは言うけど、それを実践できる人は少ないですから。私としてはそういう機会をとらえて飛び込んでこられる方のモチベーションはできるだけ邪魔しないようにと心がけています。けっこう思い切りが必要だと思うんですよね、お金がかかるのはもちろんでしょうけど、それ以上に自分の時間を投資するわけですから。私なんか怠け者なんで、スキルアップ? そんなことやるよりも呑みに行きたいよ、なんて思っちゃう。あ、まずいな、自分のやってること否定してるみたいになっちゃった。お酒と酒場という知識のスキルアップに時間を割きたいよ、なんて思っちゃいます、ってことにします(笑)

 冗談はともかく、社会人になってのスキルアップはやはり思い切りが必要で、また、仕事でない分モチベーションが落ちやすいですから、対応はできるだけ早い方がいいというのは英会話業界などの社会人教育業界では常識になっています。その点では、私の前に働いていた英会話スクールは非常に優秀で、CMの「その日の疲れ、その日のうちに」ではないですが、その日のうちに来た応募に対してはできるだけその日のうちに講師を紹介するようにしていたものです。
 へえ、そんなことが可能なの? と疑問に思われた方もおられると思いますが、これにはひとつ仕掛けがありまして、私の働いていた英会話スクールは教室型ではなくて、カフェでNative English speaker とレッスンをやっていただくタイプのスクールだったんです。う~ん、スクールというよりも講師の紹介業ですね。私が入社してから、新宿で教室も運営しましたが、もともとは講師の紹介が始まりの会社でした。なので、応募していただくときに、お客様のレッスン希望場所、レッスン可能時間とトライアルレッスンの場所・日時などを送ってもらって、2000人ほどいた登録講師の中から条件に合う講師を見つけ出して紹介していく。もちろん、トライアルレッスンには日本人スタッフが同席して会社のシステムの説明や契約内容の説明をする。それに納得していただいて、成約、レッスン開始という流れになっていました。たとえば「この校舎にはご希望の時間帯の講師がいないので、他の校舎に行っていただくのはどうでしょうか?」とか「ご希望の時間は満杯なのでほかの時間帯ではいかがでしょうか?」なんてことはない。運の良いお客様であれば、応募したその日からレッスンスタート! なんてことが可能だったんです。

 入社時の研修のときには、ああ、それはいいシステムだなと思いました。だって、待たされるのって一番やる気を削ぎますから。鉄は熱いうちに打てです。
 でも、その説明のあと実際に講師紹介のマッチングという部署を見ていると、これは大変だなと思いましたね。だって、マッチングスタッフがみんな息つく暇もないんです。なんとか早くお客様に返信のメールを送ろうと登録講師たちに電話で交渉している。もちろん、使う言語は英語です。当時は、1日に100件近く応募があったりして、とにかくトライアルレッスンをセットアップするのが大変な時期でした。

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