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大学はいつ増えたのか、そしてこれからは

昨日の「大学はどの程度増えているのか」の中で
四年制大学数は201校(1950年度)から810校(2023年度)へと609校増加
と記載しました。

それでは単年で見ていくとどの年に増加したのでしょうか。

1950年度(昭和25年度)から2023年度(令和5年度)の大学設置数
(文部科学省 学校基本調査を基に弊社にて表を作成)

1966年度は1年間で29大学、2000年度で27大学が新たに設置されていた。

増加タイミングの大きな山はこれまでに3回

1度目は、1962年度~1967年度の6年間。
この6年間で、119の大学が新たに設置されています。
7校に1校はこの6年間に設立したことになります。

2度目は、1993年度~2003年度の11年間。
この11年間で、179の大学が設置されました。

最後は、2005年度~2008年度の4年間。
この4年間で大学が47増えました。2009年度以降二桁増加はない。

再び増加は専門職大学の設置

2020年度(9校)、2021年度(8校)と二桁に迫る増加があったが、

専門職大学等一覧※令和5年4月現在
(文部科学省ホームページから弊社にて編集)

これは上記の表のとおり、専門職大学設置があったことが大きな要因で、
2020年度は9校中7校、2021年度は8校中5校が専門職大学となっている。
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/senmon/1414446.htm

厳しい大学設置

2025年度設置から設置要件がより厳格になった。
詳細は下記の資料をご覧いただければと思うが、
「より厳格」という言葉では足らないくらいの厳格化となった。
大学の設置等に係る提出書類の作成の手引(令和7年度開設用)

そして、専門職大学の苦戦を見るに、今後大学数の大幅増は厳しいと考える。

なお、2024年は上記の要件となる前であり、4つの大学が新設される。
それらの大学について、次回以降で確認していきましょう。

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