第12回・秋の味覚と中毒
皆さん、こんにちは。
秋といえば食欲の秋、そろそろ美味しい食べ物が食卓に並ぶ季節になってきました。
一緒に暮らすワンちゃんたちとも美味しい食べ物を楽しみたい！と考えていらっしゃる方も多いと思います。
しかし、我々人間が普段口にするものでもワンちゃんにとっては危険な食べ物は複数知られています。
ワンちゃんが食べてはいけないものとして玉ねぎなどのネギ類、チョコレートといったものは有名ですが、 他にどのようなものが挙げられるでしょうか？
今回はそんな食欲の秋に旬を迎える食べ物のうち特に注意したいワンちゃんの食中毒についてご紹介したいと思います。
・ブドウ
ブドウはワンちゃんが食べてしまうと下痢や嘔吐といった症状がみられ、急性腎不全を起こして最悪の場合亡くなってしまう可能性もあるワンちゃんにとって危険な食べ物です。
フルーツ類は比較的食べれるものが多い印象はありますが、ブドウやその加工品であるレーズンは1粒でも危険なので、 間違ってあげてしまうことがないように十分注意しましょう。
・アボカド
アボカドには「ペルシン」と呼ばれる成分が含まれていることがあり、最悪の場合数時間で亡くなってしまう危険のある食べ物です。
このペルシンという成分は人間には無害で、化粧品などにも使われていたりしますが、 ワンちゃんが舐めてしまうと嘔吐や下痢、呼吸困難になってしまいます。
また、アボカドは種も大きいため食べてしまうとお腹の中で詰まってしまうのでワンちゃんの届く範囲には置かないよう注意しましょう。
・銀杏
銀杏には「ギンコトキシン」と呼ばれる神経毒の一種が含まれており、1粒食べてしまっただけでも呼吸困難になってしまうことがある危険な食べ物です。 また、銀杏は外に落ちていることも多いので散歩をする際はルートを変更するなど気をつけましょう。
他にも季節を通して食卓に並ぶものでも危険な食べ物はまだまだあるので「これ、ウチの子にあげても大丈夫かな？」と思ったら調べてみるといいでしょう。
もし万が一、このような危険な食べ物を食べてしまったかもしれないという時はすぐに病院にご相談ください。
では皆さん、中毒や誤食には十分お気をつけて楽しいドッグライフを！
獣医師 川﨑
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