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スペイン留学1カ月で2回引っ越した話

こんにちは、僕は2023.8~スペインのマラガというアンダルシアの街に留学に来ている都内の大学生です。スペインに来た当初に2本noteを投稿していたのですが、この1か月間は激動の中にあったので更新が大幅に遅れていました。

今回の記事では、タイトルにもありますが、なぜ僕が2回も引っ越すことになったのか、この1カ月間の感情の揺れや学び、気付きにも触れながら、自分なりに振り返ってみようと思います。

こんな方はぜひ読んでみてください。
項目別に何となく分けてるので興味がある章までスキップしてもいいです。
これから留学しようとしている人、ホームステイを検討している人
②留学中不安になるかもって思ってる人
単純に僕に興味がある人、大好きな人

①引っ越しに至った経緯

この1カ月の生活

スペインに来てから3日目で先方の都合でホームステイ先が元々の家の親戚の家に変更になり、バタバタの中、引っ越した話は過去の記事で詳しく書いているので、そちらを読んでみてください。

今回はその後の1カ月を過ごした生活について、振り返ります。

前半2週間

この2週間は今振り返ると絶望の日々でした。留学に来たからには充実した生活を送りたい。友達を作りたい。いろんな場所に行きたい。とにかくスペイン語を話したい。そんな希望に満ち溢れていた僕にとって、現実は厳しいものでした。語学学校に行っても同年代の人がほぼいない。どこに行けば、同年代の人がいるかもわからない。街で友達を作る?そんなこと日本でしたことないよ?どうしよう。電車の乗り方がわからないので行動範囲が狭い。スーパーの店員さんとの会話以外ほとんどスペイン語を話さない。あれ、何のためにスペインにわざわざ来たんだっけ?これなら日本にいたほうが楽しくない?帰りたくね?っていう気持ちでした。友達に相談しようにも、この状況を理解してくれる人って少ないし、まあめんどくさいし、強く生きろよ、もっと行動しろよ、頑張れよと言われ、正論だなと思ってまた一人で考える。そんな2週間でした。

この話を聞いたとき、あれ?スペイン人のホストファミリーと住んでるんなら、彼らとスペイン語話せるんじゃないの?って思われた方は鋭いです。それが今回のテーマです。

ホームステイの落とし穴

ホームステイを検討している方は、家族の輪に入って一緒に生活を送ることで、毎日会話をたくさんしたり、あわよくば色んな場所に連れて行ってもらったり、現地の生活をダイレクトに感じられたりと様々な希望的観測を持っている人が少なからずいると思います。僕もその希望に甘えていた一人です。年齢が離れている家族との話題の不一致、その家庭特有の生活スタイル、リズム、ルールへの慣れなさ、スペイン人特有の親戚の繋がりの濃さへの戸惑い、家賃を介しての契約関係と人としての人間関係のバランスの難しさ。実際に暮らしてみると、様々な縛り、我慢、疑問がありました。僕の場合、週末になると親戚に紹介するために連れまわされ挨拶回りをし、夜の
リビングでの家族の空間に遠慮し、伝えたいことや聞きたいことも生活リズムが合わなかったり、言いにくさが邪魔をしたりして、うやむやになり自分の中でもやもやして、とてつもない疲労を感じていました。

出ていくことになった経緯

僕の場合、今回の家族との関係や環境を考慮すると、だらだらここに住み続けたらもったいないかな、と漠然と感じていました。せっかくスペインに来ているのに、周りに遠慮して、自分を押し殺して生活していて、何してんだろなーって、いつも思っていました。それと同時に、ホストファミリー側も同じように違和感を感じていたようです。ホームステイという仕組みは性格的な相性や我慢のキャパの一致、どちらかの諦めありきのものなんだと僕は今回感じました。もちろん、とても楽しく家族に溶け込んで、帰国後も連絡を取り合っていたり、週末に旅行しに行ったりしたという友人の話も聞いていたので一概に悪いという訳ではないです。ただ、個人差があるということです。

新しい家

ここからは明るい話入ります!
僕の新しい家はスペイン人の大学生2人とのルームシェアです。なんで急にそうなった?と思ったでしょう。でも、これが僕がスペイン人の良さだ感じているのですが、いい意味でノリで生きてて、フットワークが軽いです。僕が家を引っ越したいと話しているのをどこからともなく聞きつけた新しいルームメイトがちょうど同居人を一人探していたので、会おうということになり、連絡をくれた1時間後には内見に行き、2時間後にはその友人たちにも歓迎され、そのままランチに行き、4時間後には引っ越しを決めました。ホームステイの際に感じていた違和感を解消できる環境が突如として生まれました。人生なにがあるかわかんないですね。

1週間住んでみた感想

この1週間住んでみた感想、とにかく楽です。家にいるときは基本みんなリビングのソファーでごろごろして、各々の食事は各自で料理して食べて、リラックスした状態で会話して、たまにみんなで掃除したり、買い物行ったり、外にご飯を食べに行ったりと何も気を遣うことなく生活しています。同世代だから話題も合うし、話しやすいし、楽しいです。ルームメイトの2人は日本のアニメをめっちゃ見てるし、日本料理が好きだし、日本酒も家においてあったりと日本好きの2人だったので、それもすごくでかいです。いい環境になんだかんだ辿り着けたかな、と思います。ほんとに良かった。

②この1カ月の感情の変化

希望からの絶望

一章でも触れましたが、到着してからの2週間はとにかく絶望でした。でも今になって振り返ると、充実させなきゃ、せっかく来たんだからどうにかしなきゃという漠然とした焦りが僕の生活の充実度を下げていました。初めての環境、だれも知らない環境、今まで当たり前に周りにいた人たちがいない環境、でもこれは自分が望んで来た環境。充実させようともがいてたことが僕の足を引っ張ってました。1人の時間多くね?あんま人と話してなくね?今となったら、当たり前だろ、まだ着いて2週間だろ、無駄に焦るな、何もわかってない時にぼんやり描いてた勝手な期待に足引っ張られてどうすんねん。って思えてます。

絶望からの希望

絶望の中で自分の状況を俯瞰的に見てみろよ、いまの最適解なんだよ、って自分に問い続けてましたが、こっから抜けだす最短コースって自分を正面からぶつけることだろなって気づきました。気づかないうちにスペインに、留学に自分が飲まれて受け身になってました。受け身なやつの状況が好転する可能性はゼロだなって気づいてからが僕の留学生活がリアルにスタートしました。

具体的な行動リスト
•ビーチに行ってビーチバレーに参加してみる
•行きつけのカフェをつくって店員さんと仲良くなる
•ジムに入会して毎日おんなじ時間に行ってみる
•国籍にこだわらず日本人の友達も作ってみる
•些細なことにも感謝する、それを伝えてみる

特別難しいことは一つもありません。でも些細なことを自分から実践してみるだけで状況はかなり良くなっていくのが体感できています。自分が毎日を一生懸命生きるだけで、勝手に辛いと思ってた状況って案外簡単に変わるんだなってやっと気づけました。今は毎日希望を持って生活できてます。

③メモワール

ここからは完全の未来の自分のための文章。
読むの疲れた人はこれ以降はスルーで大丈夫。

期待値のボーダーをスライドする

スペインに来てから、色んなことにおいて違和感を感じたり、時には苛立ったりして、日本に帰りたいなって思うことが2週間くらい続いてました。元ホストファミリーには、スペイン人は日本人とは違うから、スペインで生活するのなら、自分の人格をスペイン人仕様にスイッチを切り替えろという話をされました。日本での美徳を通用しないからそれは忘れろとも言われました。それから自分なりに考えて、スイッチの切り替えのような二元論的アプローチではなく、ボーダーをスライドするような感覚でいいなって結論に行きつきました。そうすることで複雑で多様な社会における自己適応がスムーズになると考えます。確かに、スペイン人との関係性においては、自分なりの穿った偏見も含みますが、日本人は広い視野を持ち、思考を巡らせ、他者を思いやり、自分は出しゃばりせず、陰ながら支え、見返りを必要以上に求めないことがよいとされてると僕は思っててます。それに対して、スペインでは自分の正面にあること、自分が耳にしたことがすべて、自分の他人への行動や配慮はそれ相応の感謝、見返りがないと意味がない、そんな文化です。でも自分の人格のスイッチを切り替えなくても全然適応できるな、スペイン人に対して、スペインという環境に対しての自分の中の期待値のボーダーラインをちょっと下げれば、スペイン人仕様に対応しつつ、今まで培ってきた自分の良さをアドバンテージとして生かせます。日本の友達や家族と話すときはまたボーダーラインを上にスライドさせればいいだけなのでスペインで学んだことも日本でも生かせるので、この形が最適ですねって今は思ってます。

感謝の文化

人間、感謝の話をし始めたら危険な信号だぞって思って生きてきましたが、とうとう僕も感謝について話してみます。日本だと人にお願いしたいときに、すみませんが~しれくれませんか?みたいな感じで、とにかく謝罪文化ですが、スペイン人はめったに謝罪の言葉を使いません。たぶん日本人の謝罪には責任は伴わないけど、こちらの人達の感覚では謝罪と責任はセットみたいな感じなのかなとか思ってます。謝罪よりも解決策を重視してそうです。全然知らないけど。その代わりに~してくれる?ありがとう。みたいな感謝の文化なのかな。チャットの文面で最初見たときはなんで、申し訳ないですが~、みたいな要素が無くて、頼み事を了承してもないのに感謝してきてるんだろって思いましたがたぶんそういうこと。どちらにせよ、僕は何に対しても感謝の心が足りていないと言われ続けてきた人生なのでこれを機に感謝の心を身に着けていこうと思ってます。人と関わるときは挨拶して、何かその人の行動や言葉に対して感謝して、それを伝えるように心がけて生活してます。ここでも言葉にして伝えないと察してもらえることはないので失礼な奴になるので、これはたぶん意識しなくても習慣化しそうです。ここに来たからこそ学べることとか、成長できることってまだ全然気づけてないけど、たぶんいっぱいあるんだろうなって期待と共に。

最後に

今回の記事では3章に分けてつらつら書いてきましたが、まあとにかく結論、今は超絶元気で明るいです。自己肯定感爆上げで日々を一生懸命生きてます。これからの課題としては、不安とか違和感はなくなって楽しいのはいいのですが、より有意義な時間にするためにしっかり目標を決めなきゃなと思ってます。次書くときはそれについて書こうかな。僕の記事は全然自分だけの日記帳に書くような内容を自分が書くモチベのために公開してます。体裁的には外部向けみたいな文章書いてますが、読み手の気持ちとかはフル無視してるので、細かいことはご容赦ください。

ここまで読んでくれた方々、お付き合いくださりありがとうございます。
次いつ書くか分からないけど、待っててください。

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