見出し画像

梅流しって効果あんのかな

 日本人は流すのが好きだ。夏には素麺を流zし、古くは川に灯籠を、人の話は聞き流し、ゾロは刀で狼を流す。高速道路で渋滞もない状態を「流れている」と例え、電車もジェットコースターもレールの沿って流れている。滑らかに過ぎゆくものに雅を感じる習性があるのかもしれない。
 詰まっているものを流したい。それはもはや欲求だ。だからやろう、梅流し。
 字面は川にひらひら梅の花みたいだが、実際に流れるのは宿便だ。ここに日本人の奥ゆかしさが垣間見える。
 梅流しは大根をたっぷり煮込んで梅を放り込んだだけの鍋だ。どちらも腸内環境にベリーナイスな成分たっぷり。これを食べればお腹スッキリという代物らしい。
 食べてみた。

薄味にしておかないと全部飲むのはつらい。

 大根1/2本、水いっぱい、梅干し3個。
 これを、無心で食う…! すると、お腹いっぱいになる…!
 食べている最中からもう便意がとか、半日で6回もトイレにとか、都市伝説みたいな評判を恐れていたものの、そんなことはなかった。いっぱい食べた〜という満足感でゲップが出たくらい。
 水分をたくさん摂ったことで体調は良い気がする。
 今年はかなり暑そうだ。汗ばかり流していないで、水分補給もしっかりやっていこう。
 今回はトイレを流す結果には繋がらなかったが、また挑戦したい。

ご支援は執筆の燃料とさせていただきます。