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スゥルタイもがく出現備忘録


0.挨拶


こんにちは、Einだよ
スタンウィークをやり切って26-3ぐらいの成績だったのでNOTEで記録しておくことに

以下成績

8/5 大魔道杯

ボロス召集       ×○×
青白フラッシュ     ○○
青白アグロ       ○○
ゴルガリミッドレンジ  ○○
黒単ミッドレンジ    ID
3-1-1の6位抜けでSE
黒単ミッドレンジ    ○○
白黒ライフゲイン    ○○
青黒ヒデツグ      ○○
優勝

8/10 ジャパンオープン

DAY1
オルゾフミッドレンジ  ○○
アゾリウス兵士     ○○
ドメインランプ     ○○
ゴルガリミッドレンジ  ○×○
アゾリウスメンター   ○×○
グルールアグロ     ○×○
ジェスカイ召集     ○○
兎召集         ×○×
アブザンコントロール  ○×○
8-1の2位抜け
DAY2
版図ランプ       ○×○
ゴルガリミッドレンジ  ○○
ボロスミッドレンジ   ○××
9位

8/12 THE LAST SUN 予選

白黒サクリファイス   ○×○
青黒ファルコン     ○○
ゴルガリミッドレンジ  ○○
赤黒リザード      ○○
ゴルガリミッドレンジ  ID
4-0-1の1位抜け
ゴルガリミッドレンジ  ○×○
ゴルガリミッドレンジ  Split
権利獲得

見ての通りメインの勝率は凄まじく、召集以外には負けていない。ラダーでもアグロ以外にメインは落とした事がない
ジャパンオープンは運悪く二度RIPデッキを踏んでしまい8に残れなかったが強度は保証する
各々デッキをアレンジして使ってみて欲しい

1.デッキコンセプト


ジャパンオープンがあるということで私が引っ張り出したのはティムール世界魂ランプに駆逐されてしまった懐かしのもがく出現ランプだった。プレミアム予選を抜けた直後ぐらいから流行り始めたあのデッキは自分のデッキの完全上位互換で泣く泣くデッキを乗り換えた思い出がある


カペナフェッチランドは落ちてしまったものの寓話の小道が再録され、諜報ランドも使えるため土地事情は中々悪くない

そして以前の経験からあるカードに目を付けていた。それが《森の轟き、ルムラ》である。


墓地を肥やしてからこのカードをリアニメイトすれば10マナ〜15マナ程度に到達する事ができ、そこからアトラクサ等でハンドを補充すると《完成化した精神、ジェイス》(プレインズウォーカー)、《もがく出現》(ソーサリー)、《忘れられた者たちの嘆き》(ソーサリー)、《第三の道の創設》(エンチャント)が集まる。これらは全てジェイスを使いまわせるカードなので45枚程度のライブラリーは削ることができるというわけだ

当然ルムラはP/Tが10/10以上であるしこれとミシュラを合わせて殴り切ってもいい。さらに《洞窟探検》が場にあればルムラを出したターンにさらにマナを使うことが可能である

自分を積極的にミルするデッキであるためデッキ枚数は68枚。これによりセルフライブラリーアウトする可能性や相手のジェイス1枚に負ける可能性を低減しているつもりである。明確なデメリットがない限りは多少はライブラリーが多い方が良い方向に働くんじゃないかと思ってる次第だが確証はない

2.デッキリスト


自分では整理されたリストだが他人から見ると散らかっているようにしか見えないと思う。まずメイン60枚にせぇやっていうね
サイドボードでは少し丸めのランプデッキに移行する。相手が取っているであろうサイドボードに応じて上のマナ域をガッツリ変更
相手が墓地対策するターンでテンポを取って勝つことを目指していく

3.マナベース


マナベースは適当で色マナカウントも朧げ。そろそろちゃんと直す
《跳ねる春、ベーザ》を素出しできる未来がないのは嫌なので平地は2枚。正直《強情なベイロス》《温厚な襞背》でも良いのだが4点ゲインワンドロー1/1、1/1、4/5の快感が忘れられない
ランプした後のミシュラビートはコントロールや版図にかなり有効なので3枚以上取って欲しい

基本的にマナを伸ばしていきたいデッキでランド30枚は普通だが《忘れられた者たちの嘆き》でランドを探せるため思ったよりは伸びる。《第三の道の創設》で嘆きを使い回すことも多いためこのぐらいで十分だと思った

4.メインボード雑感


2《切り崩し》:
元々サイドボードに入っていたカードだが環境的に腐ることも少ないかと採用。2マナのカードが多い都合上3マナ目が余ることが多くそこのテンポ損を嫌った形。《苦難の収穫者》と一緒に使うと4/5などを倒せることがある

4《錠前破りのいたずら屋》:
墓地に落ちる時は落魄に貢献し、《もがく出現》を探せるカードでもあり、《第三の道の創設》の一章で唱えることができる。外れたならそれは落魄カウントが4増えているということなので悲観することはない。《安らかなる眠り》の上からでもカードを回収できるのも良い。1/3のボディも中々に頼もしくパワー2以下のビートを堰き止めたりチャンプブロックしながら落魄カウントを増やすことができる

4《忘れられた者たちの嘆き》:
前も書いた気がするけど一押しカード。話題の《亭主の才能》《ウラブラスクの溶鉱炉》などに触れるカードであり、落魄8を達成していればテンポ損も無くなる。《第三の道の創設》からキャストでき、ランドを探せるカードであることもナイス。単純にマナコストが高いクリーチャーを戻すのもGood。ランプした後にカードを探しに行く手段としてもGood。クロックが揃っている状態で相手の手札を削ってしまう動きもGood。つまりGodです(?)

Tips:上から解決していくので相手の手札がなければ戻したカードをそのまま捨てさせる事ができる。戦場にある土地以外のパーマネントは何でも戻す事ができるためジェイスを使い回す事ができる。《第三の道の創設》第三章で追放して唱える際は解決時にいなくなってしまうので戻す事が出来ないことに注意。《錠前破りのいたずら屋》や《ファラジの考古学者》も戻せばリソースになる

こっちのイラストのほうが強いです(?)

4《第三の道の創設》:
これもかなり強いカード。これ経由で《錠前破りのいたずら屋》《忘れられた者たちの嘆き》を唱えると3t目に《森の轟き、ルムラ》ないし《偉大なる統一者、アトラクサ》を釣るルートが生まれる。つまり勝ち。第三章もかなり強くて墓地のインソを使いまわせるので良く《忘れられた者たちの嘆き》《もがく出現》をフラッシュバックしている。エンチャントなのでアトラクサで拾いやすいこともGood

Tips:2つの《第三の道の創設》をコントロールしていて二章と三章が同時に誘発した場合は二章を基本的に先に解決する方が良い。二章を解決する前に唱える呪文は決めなければならないがスタックに乗るのは二章の後なので落魄カウントを増やす事ができる

4《苦々しい勝利》:
このデッキ、実は手札をディスカードする手段が皆無なのでそこを補うカード。除去としては最高級なので便利だと思っている。4は流石に嵩張ったので他の黒除去と散らしても良い

2《ファラジの考古学者》:
墓地を肥やすカードとして採用してみたが拾える確率があんまりだったので少し減らした。1/4になったらなったで優秀なブロッカーではある

4《もがく出現》:
このデッキのキーカード。3マナは本当に軽い。土地以外のパーマネントをなんでも釣れる事が特徴で状況に合わせて動くことができる。つまり出産の殻と言っても過言じゃないよね。ジェイスを連続で釣り上げてLOする快感をみんなに味わって欲しい

3《洞窟探検》:
サイド後まで見据えると《山積みの収穫》、《古のヤギ角》の方に軍配が上がるがルムラとの相性の良さを考慮してこちらにした。4t目に3+2と動くとテンポ損しにくくて良い


2《完成化した精神、ジェイス》:
このデッキのフィニッシャーであり、潤滑油であり、簡易的な除去でもある。完成化によって3マナシングルシンボルで出せることも重要で9枚切削で十分落魄やリアニ先を肥やすことができる。一旦プラスをして次のターンに12枚切削するのも良いだろう

1《機械の母、エリシュノーン》:
先ほども言った通り《もがく出現》は殻的な側面があるのでそこから採用した。特に召集相手の蓋になることが多々あり、《イモデーンの徴募兵》《先導者の号令》による競り負けを防いでくれる。また版図デッキ等にも《太陽降下》《失せろ》を強いることができるのでサイドボードを難しくさせる。アトラクサをメインコンセプトにしている以上素出しを考えないのは虫が良すぎるので寓話の小道用の平地は確定、からのフリータッチできる強いカードという発想

1《ギックスの残虐》:
落魄が少し足りなくてもリアニできるようになる。後よくやる動きがハンドに《偉大なる統一者、アトラクサ》《苦々しい勝利》がある状況でもう片方をサーチ、そして次のアップキープにディスカードモードで除去を打ちながらそのままリアニメイトに入るという動き。増やしても良いが相手の墓地に釣りたいと思えるクリーチャーがあることは少ないので採用枚数を抑えた

1《苦難の収穫者》:
《もがく出現》殻理論よりメインに1枚登用。《心火の英雄》など自身のパワーを参照してダメージを飛ばしてくるカードに有効でそのおかげで勝った試合もちらほら。最初期のリストでは存在を忘れていたのでかなり大きなアップデートだった。横並び系のデッキにはこれか《偉大なる統一者、アトラクサ》をリアニメイトすることを目指す

3《森の轟き、ルムラ》:
今回のデッキのメインカード。除去を強いるサイズ、能力を持っておきながらCIP能力でアドバンテージは取り終わっている恐ろしいカード。《寓話の小道》とも相性が良い。《ティシャーナの潮縛り》に異常に弱いため入っているであろうマッチではかなり減らす。可愛い〜

3《偉大なる統一者、アトラクサ》
最高のカードだ!!!ガハハ
カードタイプも割と散っているため4〜6ドローする印象。素出しの準備はマナーなのでちゃんとエスコートしてあげよう

5:サイドボード雑感


2《跳ねる春、ベーザ》:
アグロに対して早期にリアニメイトして盤面を堰き止めるカード。前述した通り他のカードでも良いが唯一性が高すぎて採用してしまった。大体《もがく出現》で釣るので気にならないがサイドインした時は《寓話の小道》で積極的に平地をフェッチする
平地2枚に耐えきれなくなった時、もしくは手札に2枚ベーザが溜まった時に解雇が確定する執行猶予付きカード

1《強迫》:
具体的に抜きたいカードのイメージがないので1枚。1枚あれば《第三の道の創設》から仕掛けたりできるようになる。ただ今後RIPや非生物の墓地対策が増えてくるならば採用を増やすことを検討したい。後はカウンターデッキの増減による

1《長い別れ》:
《ヴェールのリリアナ》を対処でき、数は少ないものの護法持ちのクリーチャーを後腐れなく除去できるカード

1《喉首狙い》:
丸い除去カード。《苦々しい勝利》と違ってリソースを失わないため《第三の道の創設》で気軽にバックできるのが強み

2《苦難の収穫者》
単除去にも前除去にもなるカード。自分から墓地に落ちてくれる上にマナコストが5であるのでアトラクサよりも圧倒的に出しやすい

1《温厚な襞背》:
非常に良いカードだが緑マナが流石に足りない。他のカードで代替可能

1《向上した精霊信者、ニッサ》:
版図系の《豆の木を登れ》がウザかったので採用。パーマネントかつ置物を複数触ることができるカードを探した。森も5枚程度入っているのでフィニッシャーにもなる

2《好奇心の神童、ケラン》
サイド後のランププランをサポートするカード。《ウラブラスクの溶鉱炉》等へのプレッシャーにもなる。《第三の道の創設》でアドベンチャーをキャストできる他、フェアリーなので《錠前破りのいたずら屋》で拾うこともできる

2《乱伐者、ボニー・ポール》:
メインには不要だがサイドの後のランププランを支えてくれるカード。《錠前破りのいたずら屋》などを出しておくとすぐにドローができ始めてGood

1《緊急の検死》:
このカードをサイドに移したのは失敗でメインのカードであるべき。墓地対策されると使いにくくなってしまうカードという特性を軽くみていた

1《深淵の裏切り、アクロゾズ》:
アグロ系への一旦のゴールとなるカード。黒系のミッドレンジに対して入れても仕事をする

6.検討中のカード


《復活した精霊信者、ニッサ》:
非常にデッキと合っていて特に《寓話の小道》と凄まじいシナジーを発揮する。《事件現場の分析者》はもちろん《森の轟き、ルムラ》《跳ねる春、ベーザ 》をサーチ可能。色マナ問題も解決する。ただ《寓話の小道》ありきであること、これ以上マナベースを《進化する未開地》等に寄せたくないこと、除去に当たってしまう事などの事情で現在は不採用としている

《事件現場の分析者》:
アグロへの早期のブロッカー、墓地肥やし、ランプと多くの役割を持つが余った《切り崩し》に当たってしまうことやアドバンテージを失いやすいことから不採用。《ファラジの考古学者》に枠を譲った

《大洞窟のコウモリ》:
メインのプランが組みやすくなる一方で除去に弱くなるという側面も抱えてしまう。墓地を肥やせるアクションでもないためデッキに合ってないとして不採用。サイドボードにはあり

《山積みの収穫》
1枚で2度ランプできる奇跡のカード。サイド後が非常に安定すると思われるがメインでそんなにシナジーがあるわけではないことから不採用

《古のヤギ角》
継続的なゲインを可能とするカード。《洞窟探検》と比べると1マナランプできるもののドローが続かなくなる可能性がある。圧倒的アグロ環境になれば採用を考えるがあまりシナジーはないため積極的に採用したいカードではない
※訂正
試してみたらかなり強かった。《洞窟探検》と入れ替える形で採用するのはあり。《跳ねる春、ベーザ》を素出しできるようになる

《毒を選べ》
パーマネントのディッチャがあればそちらを優先するほうが良いとは思うがそこにスピード感が必要になると考えるとこのカードになると思われる。ただしボロストークンや版図など《安らかなる眠り》の採用が考えられるアーキタイプではほかにエンチャントが出てくる場合が多いので《脚当ての陣形》等のカードでも良い

追記:《羅利骨灰》がおそらくこの枠のベストカード


7.各マッチアップ雑感

ゴルガリミッドレンジ:
基本的には有利。アグロのような動きをしてくる時だけがキツい。《亭主の才能》は3まで上げた段階でこちらにターンを返してくるので《忘れられた者たちの嘆き》でバウンスしてあげると良い。サイド後も《温厚な襞背》以外に脅威はなく、盤面をコントロールしながら大型生物が定着すればこちらの勝ちである

赤白トークン(ミッドレンジ):
メインに脅威は存在しないため必勝である。ジェイスプランで最後は勝ち切ろう。サイド後は《安らかなる眠り》を取られていると非常にキツい。流行ったならディッチャ系のカードを増やすことをお勧めする

ミッドレンジ系:
白黒や青黒、黒単が含まれる。基本的に有利でゴルガリとやることは変わらない。3t目のアドバンテージソース(《分派の説経者》など)に定着されないよう気をつけていれば特に脅威は存在しない

赤白(青)召集:
苦手な相手。《偉大なる統一者、アトラクサ》《苦難の収穫者》をリアニメイトすればほとんど勝つのでそれを目指す。サイドボード後もRIP以外に脅威となるカードはないので《苦難の収穫者》《機械の母、エリシュ・ノーン》を送り出して盤面を制圧しよう

果敢系:
メインを落とし得る相手。ただデッキ的には非常に不安定なのでトーナメント後半に遭遇する確率は低い。とにかく単除去を当ててアトラクサを出すしかないのでそれを目指そう。一度出れば無理やり突破されてもアトラクサで拾った《もがく出現》でもう一度アトラクサが立つはず

版図:
メインに《完成化した精神、ジェイス》が入っていることを想定してライブラリーが15枚を切らないようにする。メインはほぼ必勝。サイド後は《温厚な襞背》《ティシャーナの潮縛り》という脅威が加わる。上手く避けながらランプしてライブラリーを削り切ろう

コントロール系:
青白、アブザンなど。やりにくく感じるかもしれないがこちらの《もがく出現》が一度でも通ればほぼ勝つ。現在有効なカウンターは《喝破》《幻影の干渉》《三歩先》程度なのでほぼ読み切れることが救い。サイドボードによってはキツい戦いになるが臨機応変にプランを変えて立ち回ろう

8.黄色信号カード


このカードの採用が増えてきたらデッキのやめ時。墓地への依存度が非常に高いデッキなのでメタに敏感になろう
逆に言うとこれぐらいしか有効なカードは無いです

《安らかなる眠り》:
そもそも現時点では取るバリューが非常に少ないカード。メタ上位だけを見るなら採用する必要はない。4321と採用枚数を考えた時、採用しても2枚程度だと考えられる。60枚中2枚のクリティカルなカードに対して《もがく出現》を全て抜くようなプランは取り辛いので噛み合いを要求されがち。脳死で取る人が増えてきたら大人しく別のデッキを使おう

《温厚な襞背》:
これまた丸いカード。だがソーサリータイミングなので非常に読みやすい。一度墓地を消された程度なら第三の道の創設等から容易に再スタートできるので必要以上に怯える必要はない。ただ採用率は高いので注意は必要

《ティシャーナの潮縛り》:
誘発が多すぎて絶対に直撃する。《寓話の小道》を潰されないように立ち回ろう。あと《森の轟き、ルムラ》の誘発を消されると土地が戻ってこないばかりかルムラ自身も状況起因で墓地に落ちてしまう。版図等のサイドボードには4枚取られているのが一般的なので減らしてしまうのも手

《クチルの側衛》:
インスタントタイミングでの墓地対策なので直撃する事が多い。ただ他のモードが非常に弱いので採用枚数は増えていかないと思われる

《魂標ランタン》:
無色の墓地対策であらゆるデッキに入り得るが闇雲に入れてバリューのあるカードではないため採用枚数は増えていかないと思われる

《押し出し//引き抜き》:
青黒ヒデツグぐらいしか採用はされていないが調子に乗って肥やした墓地をまんまと使われるので注意

9.最後に

今のスタンダードは過去にないほど面白いからやってみてね~^^
《未認可霊柩車》というあまりにも丸すぎる墓地対策が去った今がこのデッキを回すチャンス!《安らかなる眠り》に負けるな!
そしてアトラクサを出せ。なるべく早く!

以下の有料部分では後日炎上した話が載ってます
高めの金額で封をしてあるのでどうしても見たい方だけ見て下さい

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