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《もがく出現》調整録〜ダスクモーン編〜



0.挨拶


どうも、Einです
スタンダード神挑戦者決定戦でTOP8に入ったり蒼紅杯でTOP4に入ったりしてました!

今回はダスクモーンのカードが公開されてからの僕の思考を言語化していこうと思います
最後に(ビートル)ジュースを奢ってくれた人には蒼紅杯終了後のフィードバックをしたデッキリストをお見せする予定です!
前回の記事と合わせて参考にしてください



1.デッキコンセプトを再度見つめる


もがく出現デッキには複数のコンセプトがある。ワンショット型やLO型、ファッティを釣る形などである。その中でも《森の轟き、ルムラ》を使った自分のデッキの強みは自分でゲームスピードをコントロールできることにあると再考察した

デッキ枚数を増やすアプローチはミッドレンジや版図、コントロールなどに対しては有効に働くが反面スピードの速いデッキに対しては《第三の道の創設》を引ける確率が薄まっている以上弱くなっていると言わざるを得ない

最強カード

そこでマリガンによって求めているハンドを探しやすくするべく、デッキを60枚に戻すことにした
フリースロットは消滅し、サイドボーディングが難しくなってしまう欠点はあるがそれ以外は概ね良い感触である

2.ダスクモーン版デッキリスト

最終的にこのようなデッキリストで挑むことになった

下記のツールで画像は作成されました。BIG感謝


開催までの期間であまり練習できなかった事もあり、洗練しきれてはいないが神決後のフィードバックを色濃く反映した形だ
また蒼紅杯というフィールドの特性上、新しいカードが沢山入っていた方が盛り上がるかな?といらん気を効かせた結果過剰に新カードが入っている

3.マナベース


ダスクモーンで新たに加入した《グルームレイクの境界》《ハッシュウッドの境界》により若干進歩した。《寓話の小道》や諜報ランドを有するこのデッキとはかなり相性が良い

均等三色を目指しており最終的にW6U16B16G16という小綺麗なマナベースに落ち着いている

《グルームレイクの境界》は序盤青マナしか出ないため黒の1t目のアクションをより重要視するならば《闇滑りの岸》に変えるべきだと思う。その場合はタップインランドも少なめにすることになる。ただ基本的には諜報ランドから《第三の道の創設》をキャストする流れが理想なため諜報ランドからスタートするメリットも大きく、変更するには至っていない

4.採用した新カード雑感


《その名を言え》《三度呼ばれ、アルタナク》:
最近映画を見に行くと「ビートルジュース」の宣伝をよく目にするので勝手に『ビートルジュースパッケージ』と呼んでいる
切削カードとして最低限の役割を持っている事、《第三の道の創設》から唱えられる事、という基本的なスペックを持ちながら墓地にある土地、クリーチャーを拾えるので後半はクリーチャーチューター的な使い方ができる
もちろん一番の特性は《その名を言え》を3枚追放することによって《三度呼ばれ、アルタナク》を場に出す事ができる効果だ
しかしながらこいつ、スタッツにスペックを極振りしてるせいで到達等はなく、防御性能は薄い。さらに墓地のカードを参照する以上『ビートルジュースパッケージ』《安らかなる眠り》《虚空の力戦》に対して無力である

総合すると、悪くはないけど良くサイドアウトしちゃった♡という感想になる



《恐怖を喰うもの、ヴァルガヴォス》:
この次元の支配者という事で非常にアイコニックなカード。効果も派手だし使ってみたいという事で採用してみた
まず特筆すべきは[護法:土地以外のパーマネントを3つ生贄]を持っている事で除去されたとしてもかなり相手の盤面を削る事ができる
また効果により《完成した精神、ジェイス》《第三の道の創設》のミル能力と相性が良いので上手くいけば爆発的なリソースを得る事ができる
ただしマナコストが9である事から3t、4t目でのリアニメイトは非常に難しく《森の轟き、ルムラ》で土地が伸びていなければ素キャストもままならない
記憶殺し系のカードを考えるとフィニッシャーを散らす事に価値はあるが環境を直視するならば《偉大なる統一者、アトラクサ》の4枚目に軍配が上がるだろう

《逃げ場なし》:
直前まで《苦痛ある選定》の枠だったがラダーで呪禁オーラ的なデッキに負けたので採用。グルールも《蛇皮のヴェール》等を採用している場合があるのでサイドインできる。またパーマネントカウントできる除去である事もポイント

《除霊用掃除機》:
正直(掃除機だけにね)サイドインするマッチは少なかったしランタンの方が明確に優れている場面は存在するが自信のアトラクサやヴァルガヴォスを追放しておく事でフィニッシャーになり得る事が大きい。《除霊用掃除機》をサイドインしてくる相手に対して入れると牽制になる。ただし墓地を丸ごと対処してくるサイドのデッキに入れてもしょうがないので難しいところ
今回はリスト公開制だったのでわかりやすくて良かった

《解剖道具》:
《深淵の裏切り、アクロゾズ》の代わりの枠として採用。場にクリーチャーがいれば戦慄予示したクリーチャーをサクってそのままライフゲインできる事を評価した。ただ飛行がない事や盤面にクリーチャーがそもそもいない場面も多くあまり強みを活かせなかったので素直にアクロゾズを入れた方が良さそう

5.採用を検討したカード


《ホーントウッドの大主》:
マナベースがそもそも4色であるため《力戦の束縛》と合わせての採用を考えたがどう考えてもデッキが不安定になるため却下

《忌まわしき眼魔》:
《もがく出現》で釣るにはインパクトが足りなかった。《救いの手》でリアニしながら構える方がどう考えても強いので却下。素キャストで墓地が飛ぶのも辛い

《ベイルマークの大主》:
回収する対象がクリーチャーと狭く、《第三の道の創設》で踏み倒せない事から却下。最低限ランドは回収したい

《フラッドピットの大主》:
《蒸気核の学者》とほぼ同じ性能。ドローして手札を捨てたいならそもそも《航路の作成》の方が相性が良いし釣りたい場面も皆無であるため却下

《収納室+忘れられた地下室》:
マナが沢山ある状態で《忘れられた地下室》を解放すると墓地の《もがく出現》を全て使えるようになる、《溺神の信奉者、リーア》を思わせるカード。悠長すぎる上に《もがく出現》と相性が悪く(部屋が閉じた状態で場に出てしまう)、リーアと比べると悲しくなったので却下

《ヴァルガヴォスの信奉者》:
マナがかかりすぎる上に《切り崩し》に当たってしまうため却下

《生きるか死ぬか》:
インスタントのリアニメイトは良いが《ギックスの残虐》の方が汎用性がある

《邪悪との対話》:
2マナだったら…

6.採用を辞めたカード


《洞窟探検》《古のヤギ角》《復活した精霊信者、ニッサ》:
デッキを60枚にするにあたり採用を辞めた。《もがく出現》パッケージに関係がなく、サイド後の方針を対策の対策に切り替えたため必要無くなった。サイド後の《乱伐者、ボニー・ポール》も同様の理由で消えた

《ファラジの考古学者》:
モダンで御霊シュートを使っていて思ったが《儚い存在》のようなカードが無ければ上手く使えないなと思った。すなわちファラジ自信で拾えるファラジを明滅させるカードが必要。軽くないと話にならない事を考えるとスタンダードに該当するカードはないため墓地肥やしカードは《第三の道の創設》で踏み倒せるものに限った方が良い。ので《蓄え放題》の方が優れているという結論になった

7.サイドプランについて


自分はいつもサイドボーディングを記事の中で明示しないようにしている。正直面倒なのもあるがJulian氏「サイドボードは月の満ち欠け」という言葉が気に入っているからだ

かといって各カードにサイドプランが無いわけでは無いので記載しておく

3《強迫》:
打ち消しを擁する相手やクリーチャーでない墓地対策を有する相手、また《豆の木を登れ》のようなノンクリーチャーのシステムがあるデッキに対してサイドインする
《鋼と油の夢》の方が《温厚な襞背》《ティシャーナの潮縛り》《クチルの側衛》を抜けるので良い可能性もある。墓地対策がアーティファクトに寄ったならこちらの方が優れているだろう
また《第三の道の創設》の第三章で使い回す事も多い。しっかりと前方確認を行なって《もがく出現》しよう]



2《逃げ場なし》:
《苦痛ある選定》《執念の徳目》などがこの枠に当たる。マイナス系か追放系の除去にする事により《心火の英雄》のようなカードから受けるダメージを軽減する事が目的。場合によってはメインボードに移し得るカードでもある

2《羅利骨灰》:
ここからはディッチャ系三種の紹介だ。あらゆるカードを押し除けてこの枠を独占する《羅利骨灰》は追放除去でありながらパーマネント除去にもなり得る万能カードだ。《第三の道の創設》でも踏み倒せるので覚えておこう(キッカーコストも払える)

2《温厚な襞背》:
緑マナがうっかりなかったりする事も多いが優秀なカード。モードの全てが強く、汎用性の塊
あらゆるマッチで使い方を想像して活躍しそうならサイドインしちゃおう

2《向上した精霊信者、ニッサ》:
最低5マナで出せるので比較的軽く、《もがく出現》で釣った時のバリューがあり、何度もディッチャできて全体除去耐性があってフィニッシャーたり得るカード。版図やコントロールなど相手に軸をズラしたい時にサイドインするといい

2《除霊用掃除機》:
先ほども記載したが相手の掃除機に対しての対策になり得る。墓地デッキが墓地対策を怠っているのも変な気がしたので採用した

2《解剖道具》:
アグロデッキに対してはスペルを大量にサイドインするため中々落魄カウントが溜まりづらい。またアトラクサを素キャストして勝利、ともいかないのである程度軽めのフィニッシャーを用意する必要がある。《深淵の裏切り、アクロゾズ》等と合わせて採用を検討してほしい

以上となります!ここから先はちょろっとおまけ話をして今現在のデッキリストが載っていて終わりです。気が向いたら買ってください

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