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白露(栗とカカオ甘酒)#二十四節気の手紙

一年を春夏秋冬の4つに分け、さらに約15日ごとに分けた二十四節気。農業の目安として季節の変化に対応するために中国より伝来したと言われています。

移ろう季節をより身近に感じることができたらと思い、ドリンクスタイリストのemmyと、いけばな作家のMayu Araiによるドリンクとお花の交換会をはじめました。

二十四節気の時季に合わせ、お手紙のやりとりをしていきます。
今回は第十八回目の『白露』、emmyからのお手紙です。


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Mayuさんこんにちは。朝晩の低い気温にしっとりと露が浮かぶ『白露』の季節です。雨でぐっと気温も下がりそろそろ装いも秋のものへと変える頃でしょうか。

処暑の折には『竜胆と女郎花』の美しいいけばなをありがとうございます。儚げながらも芯の強さのある女郎花、名前にもどこかしなやかさを感じますね。竜胆のシックな藍色にあのジリジリと暑い日が懐かしいような気持ちになりました。


今年はほんとうに駆け足の夏だったような気がします。飛び込むように暑さがやってきて、雨と共に流れゆき、秋が始まった気がします。秋の味覚の梨や葡萄が店頭に並び始めるのも気持ちいつもより早いような?


水分たっぷりの瑞々しい幸水からはじまり、甘味や噛むほどに奥行きを感じられるものへと変化していく秋の移ろいを味わいで教えてくれるのは今が最盛期の梨やイチジク!実りの秋は食材も豊かで見ているだけでも胸が躍ります。

早馬のようにやってきた秋を五感いっぱいに感じたいと思い、秋の代表格、栗をドリンクに取り入れました。栗のほくほくとした味わいと芳ばしくまるみのある香りは瞬時に色付いた葉っぱや落ちた銀杏の情景を思い起こさせてくれます。


煮ても焼いても美味しい栗ですが、今回はジリッとオーブンで焼いて焼き栗に。

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熱々の栗を割るのは大変だけれど、栗の香ばしい匂いと(つまみ食いの美味しさに)作業をしているとつい頬が緩んでしまいます。


焼き栗に甘酒、カカオ、ジンジャーシロップを組み合わせ、まろやかな秋のドリンクとなりました。甘酒は糀のみのものを使用し、すっきりとした甘さに。仕上げにはカカオニブと岩塩をぱらりと散らしてアクセントをつけています。


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ぐずぐずとしたお天気に合わせたくて、なんだか最近はとろみのあるものや芯が温まるようなものを身体に取り入れたくなります。

梨や葡萄、イチジク、洋梨、栗、さつまいも、葉生姜、銀杏、、、これから食べ頃を迎える秋の食材はしたたるようなジューシーさと芳しい香りが特徴な食材ばかりなのでワクワクしています。


次の節気は秋分、秋の盛りになりますね。空がどんどん高くなり、お月見の時期です。#新しいお月見 にちなんでMayuさんが投稿されていた「月と花あしらい」を拝見してから、これから迎える季節への期待がぐっと高まりました。

今年の秋の彩りにはどんな食材やお花との出会いがあるのでしょう。お返事、楽しみにしています。

それではまた!




二十四節気に合わせ、季節に寄り添ったドリンクとお花の交換会をしていきます。
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emmy(emiushijima)
MayuArai


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