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冬至(ザクロと煎茶) 移ろいゆく水と花
一年を春夏秋冬の4つに分け、さらに約15日ごとに分けた二十四節気。農業の目安として季節の変化に対応するために中国より伝来したと言われています。
移ろう季節をより身近に感じることができたらと思い、emmyと、MayuAraiによるドリンクといけばなを二十四節気の時季に合わせ、お手紙のやりとりをしています。
今回は第九十七回目の『冬至』、emmyからのお手紙です。
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Mayuさん、こんにちは!
しっかり着込んでいないと寒い季節になりました。すっかり冬になりましたね。
わたしはこの頃乾燥に悩まされていますが、Mayuさんはいかがお過ごしでしょうか。
先日は、冬の佇まいを感じる取り合わせと木箱の器がとても可愛いかったです。石蕗(ツワブキ)の黄色い花にぱっと目が惹かれます。
さて、今回は『冬至』。
夜が一番長い日です。『一陽来復(いちようらいふく)』ともいいます。明るい兆しの意味がありますが、あらゆる事で切り替えの時期なのでしょう。
長い夜を楽しみ、春に向けてだんだんと陽が伸びていくのを感じていきたいものです。
冬至によせて、冬の果実のザクロと煎茶を組み合わせました。
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ザクロの実を中綿から取り、手でぎゅぎゅーと果汁を搾ります。
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煎茶にジンとみりんを加えてアルコールを飛ばし、ザクロの果汁を加えます。きび砂糖、米酢で甘さと酸味のバランスを調整します。ウィスキーの蒸留水で香りを重ねました。
燻したような香りに寒い日の野焼きの景色を思い出します。
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あっという間に年の瀬が近づいて、どこかそわそわと落ち着きのない気持ちになってしまうこの頃です。
今年も残り少なくなってきましたが、来年もMayuさんにとって実りのある年になりますように。
それでは、よいお年を!
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二十四節気に合わせ、季節に寄り添ったドリンクとお花の交換会をしています。
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