立秋(水出し煎茶と紫蘇)移ろいゆく水と花
一年を春夏秋冬の4つに分け、さらに約15日ごとに分けた二十四節気。農業の目安として季節の変化に対応するために中国より伝来したと言われています。
移ろう季節をより身近に感じることができたらと思い、emmyと、MayuAraiによるドリンクといけばなを二十四節気の時季に合わせ、お手紙のやりとりをしています。
今回は第三十九回目の『立秋』、emmyからのお手紙です。
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Mayuさん、こんにちは。
暑さ厳しい日々が続いていますがいかがお過ごしでしょうか?
8月に入ったばかりかと思えばもう立秋。暦ではもう秋になるのですね。昼間はまだとても信じられないような蒸し暑さですが、、、日が暮れるのが少しずつ早くなってきたように思います。
先日はじりじりに太陽が照りつける日に避暑を求めてふらりと神社へ行きました。歩いている間に太陽とアスファルトにサンドイッチされて水分がすっかり抜けたしなびたレタス状態の身体が、境内の陽を遮る大きな木々やひんやりとした砂利にこもった熱が徐々に和らぎ、ふぅとひと息。神社のどこか澄んだ空気が好きです。
境内に池のある大きな神社だったのですが、池をすぅーっと泳ぐ鯉がとても涼やかで、つい目を奪われてしまいました。なめらかに動く朱色の姿が涼やかで、とても印象的な光景でした。
前回の大暑の候にいただいたお手紙では異なる佇まいの取り合わせに夏の香りをいただきました。儚げで芯のあるベルテッセン、とても美しい花ですね。夏は明るさと終わりのあるさみしさと二面性のある季節なのかなと思います。
さて、今回は夏らしく氷出し煎茶を使いました。
氷に透ける茶葉が綺麗で眺めているだけで時間を忘れてしまいます。
じっくりと氷を溶かして淹れた煎茶はうま味が強く、まるで茶のエキスのよう。
台湾茶、レモンバームと煮込んだプラムの果汁をグラスに入れ、そっと氷出しの煎茶を浮かべます。
すこし前に仕込んでいた紫蘇ジュースに黒酢、黒蜜を混ぜた濃厚なシロップをぽたりとグラスに落とします。
朱色の紫蘇シロップがほのかに液体を彩ります。
紫蘇とプラムの酸味に煎茶のうま味が広がるさわやかな味わい。
朱色の鯉が泳ぐ夏の情景をドリンクに閉じ込めてみました。
来週からはまた酷暑が続くようですね。。
昼間は汗が止まらない暑さですが、夜の風に涼しさが出てきました。
ゆっくりゆっくりと次の季節へと移ろいつつあるのですね。
お身体にはどうかお気をつけて!
それでは、また!
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二十四節気に合わせ、季節に寄り添ったドリンクとお花の交換会をしています。
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