不老不死の果実、イチジクの話とモクテル(ノンアルコールカクテル)レシピ3選
イチジクの旬は8月から11月。夏から秋へ季節が移ろう頃に最盛期を迎える果物ですが、6月中頃の今の時期でもスーパーの青果売場でちらほら見かける事が多くなってきました。
実がたくさんなるということから、イチジクは多産・繁殖のシンボルとして「知恵の木の実」と呼ばれ、世界中で栽培されています現在では100種類以上もの種類があり、トルコ、エジプトなど地中海沿岸やカリフォルニア半島を中心に、日本では愛媛、和歌山などで栽培されています。
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イチジクは果物の中でも歴史が古く、イチジクの木は古くから世界各地で生命の木、知恵の木とされていました。西暦紀元前2000年以上前から栽培が行われていたとされ、ピラミッドの壁画にもイチジクが描かれているそうです。
聖書でもイチジクは度々登場しており、アダムとイブがイチジクの葉を腰に当てて、裸を隠したといわれていたり、「禁断の果実」はもともとはりんごではなくイチジクであったといわれたりしています。
他の果樹に比べ栽培が比較的簡単なイチジクは、その生命力と栄養価の高さから古来より重宝され、時に神格化され、長い年月人類の発展に寄り添ってきました。
イチジクには体の酸化を防ぐポリフェノールや整腸作用を促すペクチンが豊富に含まれており、生薬としても使用されています。聖書でも傷を治す際にイチジクが使われる場面があるそうです。
「不老不死の果実」とも呼ばれるイチジクが日本に伝来したのは江戸時代。ポルトガル人によって長崎に伝わった説と西アジアから東進してきたものが中国を経て伝播したという説があります。
漢字では「無花果」と書きますが、壷状の花托内側に白い小花が密集しているため、外からは花が咲かないまま実がなる事が由来しています。壷状の花托がつぼみ状に肥大して果実となる珍しい植物です。
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海外ではイチジクは乾燥させてから食べる方が主流ですが、日本で栽培されているイチジクは甘みが強く、主に生食されています。
今回はこの歴史あるイチジクを使い、3種類のノンアルコールドリンクをつくりました。
いちじくとくるみのチーズモクテル
材料(一杯分)
・いちじく 1個
・生くるみ 4粒
・クリームチーズ 5g
・牛乳 100cc
・レモン 1/8個
・ハチミツ 5g
・ブラックペッパー
甘さが出るまで追熟させたいちじくを使います。
熟れたいちじくとくるみ、クリームチーズ、牛乳、レモン果汁、ハチミツをブレンダーでしっかりと混ぜます。
いちじくの葉や果実は香水にも使われるほど香り高く、落ち着いた華やかな香りです。ふわりと薫るいちじくとくるみの渋みが合わさると、まるで紅茶を飲んでいるような感覚に。
食後のデザート代わりにおすすめです。
いちじくとピンクグレープフルーツ
材料(一杯分)
・いちじく 1個
・ピンクグレープフルーツ 1/2個
・三温糖 5g
・水 5g
三温糖、水を1:1で混ぜ、レンジで30秒チンし、シロップをつくります。ピンクグレープフルーツを搾り、皮をむいたいちじく、三温糖のシロップをブレンダーで混ぜて完成。
ほんのり苦味が美味しいノンアルコールカクテルです。食前酒をイメージしました。
いちじくとりんごのモクテル
材料(一杯分)
・いちじく 1個
・りんご 1/2個
・レモン 1/8
・バルサミコ酢 3g
・水
・ハチミツ 5g
熟れたいちじく、りんご、レモン、バルサミコ酢、少量の水を入れてブレンダーで混ぜます。茶こしで濾してさらりとした口あたりにします。
バルサミコ酢を入れる事で香り、味わいに深みが増します。ぐっと大人な印象のノンアルコールカクテルです。ハチミツの量はお好みで調節してください。
イチジクの旬はこれからですが、不老不死の果実を飲み物にして取り入れてみてはいかがでしょうか。
参考資料
http://sunnuts.co.jp/fig/
https://www.kigusuri.com/kampo/nikaido/nikaido001-03.html
http://www2.tokai.or.jp/shida/ichijiku/urai.htm
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