lush香水

LUSHの香水で"ちょっとした幸せ"が点から線になった話

ここ数年、好きな香水になんか出会えず、なんとなく適当にサンプルでもらった香水で凌いでたし、世の香水はCHANELとかDiorとかラグジュアリーブランドが大半だから世界中どこいっても似た香水が並ぶばかりで、選択肢が少なくて「つまらん〜〜」って悶えてた時。

LUSH店頭で目に入ったのがこちらのLUSHのパフュームたち。

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このLUSHの香水に出会って「そもそも香水にとって大事なことって?」を気付かさせてくれたし、改めて哲学が素敵なブランドとだなと思ったので、そのポイントを紹介します。
この考えがちょっとでも世に広がるといいなあ、と思い書きます。

私が最高の香りだと思った理由は結論、
「合理的でLUSHの哲学に基づいた、"点"じゃない"線"での消費」
ということ。

まずLUSH自体のコンセプトは今更説明するまでもないけど、
「エコでエシカルに作られた商品」
を世界中に届けているバス・美容アイテムブランド。
動物実験した成分や原材料を一切排除し、社会貢献につながる商品開発、ビニールパッケージを排除し、容器のリサイクル回収も長年行なっている。

そんなLUSHが考える香水のコンセプトはこちら。

世界中の香水メゾンは、メンズ/レディースといったジェンダーをベースにマーケティングやターゲティング広告、セレブによる宣伝効果などに頼りがちですが、私たちはボトルの中にあるもの、つまり「香水」そのものにこだわることがベストだと考えています。
(出展:LUSH公式ページ

要は
「香水ってイメージを作り上げる広告がもはやメインになっていたけど、本来の”香り”自体にちゃんと注目しました」
ということ。

そして実際に私がめっちゃ良いなと思った点はこちらの3つ。

1.必要最低限のパッケージ

見て一目で分かる通り、見た目は全部無駄なカッティングなどは一切ないソリッド容器に香りの名前の1文字のみ。(写真:公式ページより引用)

lush香水

巷には香りを表すアート性あふれる容器も多い。だから「ええっ?!なんか高級感とか、香りの雰囲気とかわからんですやん。4500円ってノリちゃうよ」って頭の中の関西芸人が言いかけるけど、そうじゃない。そうじゃないのよね。
LUSH自体、商品のプライシングはフェアトレードに配慮されており、価格は成分によって3500〜15000円くらいまで幅がある。
全ての香りがこのシンプルな形状だから、本当に価格の差は中身の差でしかない。

高級な成分入りの香りは高級そうに見せようぜってことはせず、装飾性を一切排除した引き算のパッケージ。
これこそが「中身にしっかり投資してます」っていう証なんじゃないかと

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香水といえば、、、ラグジュアリーブランド×有名人が使ってもの(浜崎あ●みが使用しているアナスイの香水的な)を使うことこそが香水の付加価値で、「Diorの香水を使ってる自分」っていうのに結構満足感があったと思うんだよね。
香り自体でなく、ブランド消費。
(かくいう自分も、香りよりもブランド名やパッケージ優先で選びがちだった。YSLを纏いたいから香りは好みじゃなくても我慢するとか)

もちろん、それはそれで別の楽しみ方として否定をするつもりはない。
ただ、なんとなく上記のような香水の固定概念があったなかで、別の商品選択肢もあるということを今回は書きたかったのです。

そして、もともとLUSHはエコロジーのために、余計な包装を極限まで削って、空き容器も回収してリサイクルしている会社。
バスボムも紙袋が基本で、その紙自体も100%再生紙なのだ。
(写真:商品は基本的に生で置かれている)

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だからむしろ「ボトルにこだわらない」ということは、このブランドでは全く自然なことでもある。


2.哲学に矛盾するなら天然物にこだわりすぎない

香水で成分って今まで気にしたことがあっただろうか?香水紹介のWebページで見つけたのがこの一文。

ラッシュのパフュームは、環境面やエシックスに配慮した自然由来の原材料やエッセンシャルオイルをベースに作っています。
さらに、例えばムスクのように本来は動物由来であるものの、天然物を使うことによって環境破壊や倫理面において矛盾が発生する場合などには、合成の成分が使われています。
(出展:公式サイト

天然物を使うことが、むしろ倫理的に矛盾するなら合成物質を使う。。。。
ここまでブランド哲学に徹底できているのは、商品として何より信頼できる点だ。

正直、自分のための香水を買うときって、
「これを持った私はどう高く見えるのか?」
が一番大事で、環境や倫理に配慮されていることなんかは二の次だった。

でも一過性や一部だけじゃなく、めちゃくちゃ環境への思考、ブランド哲学が徹底されているこの姿勢を見ると「自分もこれを買うことでなにか貢献できれば・・・」と思えた。
この企業の姿勢は、私の一個人の考えをまさに変えてくれたと思う。

3.バスボムと同じ香り(=香り自体が商品)

これがLUSHを使ってる人にとっては結構嬉しいポイントで、一部の香りはLUSHでおなじみのバスボムと同じ香り!いわば香り自体が商品なのである。
(写真:ROSE JAMシリーズ)

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バスケアアイテムと同じ香りっていうコト自体、まだまだそんなに世の中には多くないけど、これによってお風呂にゆっくり浸かりながら一日の疲れを癒している、家で経験したあの時のポジティブな体験を思い出せる。
あれ、私一日中お風呂に浸かってるのでは???って思うくらい香りもしっかり継続するし、寝る前に着けて寝ても良さそう。
時間的にも場面的にも別のところで好きだった経験があったので、単にこの「香水」のファンになるんじゃなくて、「香り自体」のファンになってしまった。


以上これらの好きなポイント、

1.必要最低限のパッケージ
2.哲学に矛盾するなら天然成分にこだわりすぎない
3.バスボムと同じ香り(=香り自体が商品)

という要素は全てLUSHのエシカルやエコロジーに基づくもので、ブランド哲学を「点」ではなく「線」で体験できた。

世の中から見たら、趣味性の高いプロダクトかもしれない。
けど私にとっては、これまでのお風呂に入って香りを楽しむ「ちょっとした幸せ」の幅が、お風呂以外でも楽しめて、社会にちょっと良いことができて、さらに広がった気がする。

そんな幸せの拡大を噛み締めつつ、今夜もお風呂入ってこの香水を使おう。おやすみなさい。明日も良い一日になりますように。

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