【創作歌詞23】命再び

命再び

落ちゆく花を眺める君 散り去る運命笑っているのかい?
“永遠に続くきれい”はありえないんだ
いつかは色を失うのさ 見る影もなくね
色を失った花びら 終わる命
 
弾け飛ぶ火の粉追う君 飛び立つ宿命笑っているのかい?
“消えて欲しくない”ものばかり消えるんだ
いつかは炎を失うのさ あっけなくね
揺らぎ揺らめく炎 消える命
 
溶けゆく枯葉見つめる君 崩れ落つ定理笑っているのかい?
“変わらないもの”なんて夢の話だ
いつかは姿失うのさ とめどなくね
枠を捨てた姿 壊れる命
 
砕け跳ぶ光数える君 燃え尽く行方笑っているのかい?
“すべて終わるの?”なぜ頷けないんだ
いつかは光失うのさ 拒んでも
輝き褪せる光 戻らぬ命
 
耳元で誰かが囁く
“始まる命 燃える命 創る命 還る命”
僕らは会える 再び会える 
あの場所で君の笑顔と 再び会える
それまで 抱きしめる命

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【歌詞エピソード】
コロナ関連の自殺報道、誹謗中傷の自殺報道。え、嘘やろ…?なニュースが立て続いていたときに書いたもの。自分自身が根っからの自殺希望者だとしても、誰かがどこかで辛く悲しんで死を選ぶしかなかったというのは悲しい。

きっとその人も笑顔の時があって、その笑顔を守りたいと思う人がいたんだろうけれど、その時その瞬間に笑顔を守ってくれる人がいなくて、この先の未来のどっかにいるんかな?なんて淡い期待すら持てなくなって、自分で自分の笑顔を守るために笑顔になれない今から離れたかったんだよな。生まれて来た時点でどうせいつかは死ぬんだから、と諦めに笑顔ではない笑いを残した人もいただろう。

でも死んだらそれでおしまいなんだろうか。輪廻転生を信じるわけじゃないけど、きっとモイライだって切り落とした糸をほぐしてまた紡ぎ直しているはずだ。世の中SDGsだし。そうしたらきっとまた、いつか、どこかで、あの人の笑顔に会えるかも知れない。


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