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お酒好きを虜にする?「インディアンペールエール」とは?

ギネスビールに続いてお酒の話を書いてみようと思います。

先日、ビール好きの友達に勧められていてずっと飲みたかった「インドの青鬼」をやっと飲むことができました。
(妊娠や授乳のためなかなか飲めず...目の前で夫が飲んでいるのを羨ましくみていました)

開けてグラスに注ぐと、美しい琥珀色。一口飲んだ瞬間、「おぉ!ビール!」という感じの苦味が!

「ビールを飲んでる」という感じがして私はわりと好きでした。

さて、インドの青鬼のラベルを見てみると...

驚愕の苦味と深いコクで飲むものを虜にするインディアペールエール(IPA)

と書いてありました。

IPAってビールではよく聞くけど、どんなビールなんだろう?と思ったので調べてみました。

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◇ インディアペールエールが生まれたのは大航海時代?

インドの青鬼のラベルをもう少し読み進めてみると、

大航海時代の18世紀末、英国からインドに輸出していたIPAは長い輸送に耐えられるようにアルコール度数を高め、さらに劣化防止効果のあるホップを大量に入れ、その結果苦味が際立つビールとして誕生しました。

とあります。

Wikipediaを見てみると、IPAは17世紀初頭の「ペールエール」が起源だと言うこと。

そのご、イギリスのオクトーバービール会社がインドにビールを輸出していたときにインド側の要請によりたくさんのホップを入れたインド特別使用のペールエール(IPA)を開発したのが始まりとのこと。


◇ ペールエールと普通のビールの違い

「ペールエール」は淡色麦芽から醸造されたエールビール。

「エールビール」は普通に飲んでいるビールとどう違うのでしょう?

スーパーなどによく置かれている、キリンの「一番搾り」やアサヒの「スーパードライ」、サントリーの「プレミアム・モルツ」は「ラガービール」に分類されます。

実は「エールビール」は普通のビール(ラガービール)と「酵母」が違うのです。

一般的なビールは「ラガー酵母(下面発酵酵母)」が、エールビールは「エール酵母(上面発酵酵母)」が作っています。

上面発酵酵母
発酵が進むと麦汁の上部に酵母が浮き上がるという性質を持つ。発酵温度は15~20度くらいで、ペールエールの他にスタウト、アルト、ヴァイツェンなどが上面発酵酵母で醸造されています。フルーティーな香味(エステルを多く作るため)が特徴的。特にイギリスでよく作られていた。

ラガービールは低温(5~10℃)でじっくり1ヶ月くらいかけて発酵させます。低温で発酵させるため、雑菌などが入りにくく、品質管理がしやすいため大量生産に向いています。

エールビールは少し高い温度で2週間ほどで発酵させるのが特徴。


ラガービールは、冷蔵庫でキンキンに冷やして飲んで喉越しを楽しむビール。

エールビールは、あまり冷やさずに香りを楽しむビールと覚えておくともっとビールを楽しめるかもしれません。

最近は日本のビール会社でも「プレミアムエール」と言って、エールビールをたくさん出していますね!


元々お酒は好きなのですが、それに加えて作っている微生物(酵母)や製造過程にも興味があるのです。

今回はラガービールとエールビールで作っている酵母の種類、発酵温度、発酵時間が違うのが新たな発見でした。

上面発酵酵母は発酵している間に浮いてきてしまうなんて、なんて可愛んでしょう!っていうかなんで上に上がってきてしまうんでしょう?不思議です。

せっせとビールを作っている酵母にも思いを馳せながらビールを飲むのも、一つの楽しみ方だと思います。

それでは、また!


ギネスビールに関しての記事はこちら

参考文献


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