お隣りさん…

2023年秋も深まってきていたある日、
私がトイレ(玄関のほぼ真上にあります)へ行ったら、外から母の声が聞こえました。外へ出てみると、母が、庭仕事をしているお隣りのご主人と話していました。
母はなんと、お隣りの敷地内の柿の木を切るよう言っています。確かに道路にはみ出し、私の家への電線にも影響しそうではありましたが、なぜわざわざお隣りさんとの間に波風を立てるのか……

母を自宅へ連れ戻し、聞きただすと
「柿の木が邪魔で、落ち葉も飛んできて嫌だから、隣りに来ていた大工さんに切るように話してやった！」と意気揚々…………
大工さんじゃなくご主人なんですが…
それよりも「他家の所有物にどうこう指図する権利はないし、なぜ角が立つ言動をするのか？」「母と違い、私はまだ20年はここで暮らしていくんだから、ご近所トラブルを起こすのは頼むからやめてくれ」と訴えましたが、母の耳には届きません……

その後、柿の木は雪が降る前にお隣りのご主人が、枝葉を全て切り落としてしまいました。今は幹も白くなり、ほぼ枯れてしまったように見えます。
その白くなった柿の木を見るたびに、母は得意げな顔をしますが、私は申し訳ない気持ちに苛まれます…

母を見ていると、他人の心を推し量ることができなくなっているように思います。自分の欲求が一番、他人がそれでどう感じようとも自分には関係ないようです

先日母が、いつの間にか外に出ていました。私も外へ出て、自宅を1周しましたが母は居らず、うろうろ出てしまったか…と本格的に探しに出ようとしたところ、前出のお隣りさん宅から出てきました。聞くと
「私、引っ越しするつもりだってお隣りに話していたんだけど、やっぱりやめて引っ越さない、と言ってきたところだ」と言う。

引っ越すって何？私も初耳です。ましてお隣りさん、引っ越す話もきいていないのに「やっぱりやめた」って何????という状況だったでしょう。
もしかして母としては、施設入所のことを言っていたのでしょうか？
それならば、母が言うのもわからなくはありません。

だとしても、ご近所さんを巻き込まず、家の中だけで完結させてもらいたい。私は何を言われようと耐える努力はします（できるできないはまた別）………