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人生で困ったことが起こった時にはこう叫ぶといいかも

人生は時として思いがけないことが起こります。
いいことも悪いことも。
私の息子がダウン症だとわかった時はまさにそうでした。
一年近くもお腹の中で一緒にいた赤ちゃん、
無事に産めて母になる感覚というのはどんなに幸せなんだろうと想像していたのに、待っていたのは混乱と不安でした。

今までで一番幸せな体験ができると想像していたので、逆に今まで一番過酷な状況に陥ってしまった。
と慌てました。
と同時に、「ああ人生って思い通りにいかないものなんだわ」と冷静にも思ったのも事実です。
どちらかといえばそれまでの私の人生は思い通りにいかないことが少なかったように思います。
もちろんいくらかは思い通りにならなかったこともあったとは思いますが、特にこれといって思い出せるようなことはありません。
唯一、中学生の頃とても可愛がっていた飼い犬が突然病気になり、死んでしまったことでしょうか。
あの時も、「ああ、どう祈っても、どう頑張っても変えられないことってあるんだな。」と子供ながらに悟った出来事でした。

息子のダウン症を知って、私は泣きました。
今は全然泣いていません。
当時の心境を語ろうとすると、胸が痛み涙ぐむことはありますが、息子にダウン症があるという事実に涙することは今のところ無いように思います。
未来のことはわかりませんが、今は当時のことが嘘のように笑っていますし、幸せだと感じています。

私がどのように今の心境になったかというと、
一つは時が解決してくれました。
当初の「びっくり」が「当たり前」になって状況に慣れてしまったのです。
人間は強い。
「慣れる」というありがたい機能が備わっています。

もう一つは、その「強さ」を信じてあえて自分が前を向けるように無理やり自分を鼓舞しました。
何はともあれ、始まってしまった息子と家族の人生。
先の見えない、正体の分からない不安にメソメソしている暇はないと本気で思いました。

私は、自分で立ち直る、そう決めました。
弱い私は障害児育児の不安に泣いています。
泣いているけれども、弱いけれども、それも受け入れて、前に進む。
それができるように知恵とインターネットとつながりを全部使う。
そう決めました。

目標が決まれば、やることができます。
やることがあれば忙しくなります。


自分の気持ちを持ち上げてくれるだろうことを片っ端からしてみました。
自分と似た状況の人の体験談を聞いたり、読んだり。
Instagramでダウン症を持つ家族を片っ端からフォロー。
障害に関する本や療育の本を読んだり。
区の保健センターに相談したり。
親の会にも早速登録したり、電話相談にも電話しました。
人がどうやって障害を受容するのかを調べたり。
友達にもすぐ話しました。

産後すぐから私はどんどん調べ物をして、状況に慣れるように努めました。
また、人からどう思われるかということを気にしないためにもさっさと友達や会社の同僚に息子がダウン症であることを報告しました。

今思うと「Survive」生き抜く、生き残る。
この単語がしっくりくるような産後1ヶ月だったように思います。

その時にインターネットで見つけた格言のようなものがあります。

When something goes wrong in your life,
just yell "PLOT TWIST" and move on.

" 何か自分の人生で思ってもいないようなことが起こった時、
「あれれ、おかしな展開になったぞ」と叫んで、そうしてまた進みなさい。"

日本語でいうとそんな感じです。

この"PLOT"というのは日本語でいうと小説、脚本などの「筋」といったことをでしょうか。
"TWIST"はツイスト。ねじれるということですね。

この"PLOT TWIST"という言葉がまさに私の心にどーんとはまったのです。

自分の人生を一歩引いて見つめてごらん、この短い一言にはそんな意味が込められているように思います。
そうすると今の状況に沈み込まず、これから先の展開を見てやろう。
そんな気持ちに素直になれる言葉でした。

おそらく、どんな人の人生にも「がーん!!!!」となることは起こると思います。
でも自分と大切な人の命があれば、(幸いなことに私の人生では救いようのないほど大切な人を失う経験はありません、これからもないことを祈るばかりです)

「あれれ、おかしな展開になったぞ」

魔法の言葉です。
もし私のような人が、救いの糸口を求めて探し回っているのなら試してください。

そして最後に、私が今笑っていられるのは息子のことを全力で可愛がってくれている家族や友達があったからこそです。
大切な人たちの日々の健康に感謝しつつ、元気に毎日が送れたらなーとささやかに思っている日々であります(^ ^)

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