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011_鶴屋 本店の南蛮菓子【佐賀】

佐賀のお菓子を語るのに避けて通れないのが長崎街道。
別名シュガーロード。


長崎から小倉までの228km、長崎街道を通って海外から出島に入った砂糖は京や江戸へと運ばれて行く。
長崎街道沿いは、砂糖やお菓子作りのノウハウが流通しやすく、菓子文化が発達していったのだった。
日本を代表するお菓子メーカー、グリコ・森永の創業者はどちらも佐賀出身である。
また、ポルトガルから伝わったお菓子が、カステラや丸ぼうろ、金平糖などのような南蛮菓子として、日本独自の進化をしたお菓子になって根付いたのも大変興味深い。

そして佐賀市でお菓子屋巡りといえば、丸ぼうろ巡りと言い換えても過言ではない。
丸ぼうろは17世紀にポルトガルから伝わった南蛮菓子の1つ。
起源は2つ、北島説と鶴屋説がある。
北島は1696年、鶴屋は1639年創業のどちらも歴史ある老舗店。

鶴屋に行ってみると可愛らしい南蛮菓子のセットが売ってあった。

かすていら・肥前ケシアド・丸ぼうろ(2)     597円

「肥前ケシアド」は、ポルトガルの「ケイジャーダ」というチーズ菓子が起源。
当時(江戸時代)入手困難だったチーズの代わりにかぼちゃ餡を使用していた。
それを現代風にアレンジじて、チーズを練り込んだものが「肥前ケシアド」。

お店でお茶と丸ぼうろとアイスのサービスを頂いたのだけど、丸ぼうろが
アツアツで端がサクサクしていて、何とも香ばしく、とてもとても美味しかった。
丸ぼうろ専用に作られたというアイスがいい感じで解けて、これまた美味。
オーブントースターで軽く焼くのありだわ。


鶴屋 佐賀本店
佐賀県佐賀市西魚町1

(2018/6/1)


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