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【不染世間法 如蓮華在水】

みなさん質問です。
仏教徒の大好きな植物は何だと思いますか?

正解は「蓮華」つまり「ハス」です。
仏教徒に限らず「蓮(ハス)」はインドの人々にとっても特別な存在です。
日差しが強く、気温が高いインドにおいては「清涼」の象徴として大好きな植物であると同時に、仏教的意味合いも深く関係しています。

少しイメージして下さい。
仏像が座っている下の台座は何でしょう?
お盆の時に飾る灯篭の中に描かれているものは何でしょう?
例外はありますが、その多くは「蓮」です。
さらに『妙法蓮華経』の様に、お経のタイトルにも入り込んできてしまう所をみると「蓮」とは仏教徒にとって特別な存在なのだとご理解頂けると思います。

なぜ蓮華が特別な意味をもつのか?
それは「蓮」のあり方(生き方)にヒントがあります。
お釈迦様は「蓮のあり方に我々の生き方を学ぶ事ができる」とおっしゃっています。

蓮とは猛々しく高い山に生息する植物ではありません。
また、澄みきった水の中に根を張るわけでもありません。
泥の沼地に根を張り、そこから養分を吸収し花を咲かせます。
この“あり方”がとても大切な事を教えてくれています。

マインドフル瞑想@オンライン

【不染世間法 如蓮華在水(ふぜんせけんぼう にょれんげざいすい)】
〜世間の法に染まらざること 蓮華の水に在るが如し〜

蓮は泥の沼地は嫌だと言って逃げ出したりもせず、そこにしっかりと足を着けて根を張り、養分を吸収します。しかし泥の色には染まらず、自分が本来持っている色の花を咲かせます。

お釈迦様は「泥の沼地」とは私たちの生きているこの「現実世界」だとおっしゃっています。
私たちが生活する現実世界は、良い事や嬉しい事も沢山ありますが、悲しい事、理不尽な事も多く存在し、グチャグチャに混ざった「泥の沼地」のようなものです。
その現実から目を背けて、どこか遠くに理想を求めても何も解決しません。
大切な事は現実をしっかり受け止め、そこに足を着ける。
そして、沼地から自分の糧となる事を吸収していくことが成長に繋がります。

また、その時に大切な事は「自分の中にしっかりと軸を持つ」という事です。
現実に根を下ろした時、他者からの「評価」や「評判」というのは無視出来ないものですし、大切にしなければならない事だと思います。
しかし、そこへ過剰な反応ばかりをして一喜一憂していては「やるべきことに集中出来ない」「心が疲弊する」という事態を招きます。
これでは養分の吸収どころか立っているのもやっと、という状況になりかねません。

蓮華は泥の沼地から養分を吸収しますが、決して泥色には染まりません。
この“あり方”が仏教徒にとって理想の生き方であり、仏教の象徴です。

穏やかなではない日常が続きますが、社会との接点を保ちながらも、飛び交う情報や雰囲気に流されずに自分の養分、成長の糧を吸収しながら前向きに歩んでいきましょう!!

ハス。ハッスルハッスル。

続きは随時更新していきます。
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https://note.com/eikan/n/nce50c4dc8079

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