マガジンのカバー画像

随想

26
取り止めのない、日々の想いをツラツラと書いていきます。
運営しているクリエイター

#仏弟子

「めでたくもあり、めでたくもなし」

「めでたくもあり、めでたくもなし」

室町時代の禅僧 一休宗純は正月を次のように詠んでいます。
「門松や(正月や)、冥土の旅の一里塚めでたくもあり、めでたくもなし」
一体どういう意味なのでしょうか。

日本には「数え歳」という文化があります。
日本仏教の行事は数え歳を基本にする事が多いです。
それは、この世に生まれた時から生命が始まるのではなく、お母さんの体内に生命が宿った時から命を頂いている、と考えるからです。
生まれた時に1歳、そ

もっとみる
「自分の名前」

「自分の名前」

お坊さんアルアルと言いますか、周りのお坊さんには確認していないので、正確には私個人が最近常々感じている不思議な話を開陳します。

ここ数年、お札の名前が読めなくなってきている、という話です。
私達はお盆やお彼岸、年末年始などに卒塔婆(そとうば)や、お札をお渡しする前に、施主の名前を読み上げて仏様にお伝えします。
毎年やっている恒例なのですが、最近モゴモゴしたり少し考えてしまう時が増えてきました。

もっとみる