「英語力を上げる一番の方法は?」語学学校講師の回答
こんにちは!
気まぐれに更新しているnote。
久しぶりの投稿です。
語学留学した当初、30年以上教えているベテラン先生に
「英語力を上げる一番の方法はなんですか?」
と質問したところ、回答は
"Read a lot."
「とにかく読みまくれ!」
でした。
この言葉を信じ授業以外で、
① 学校の図書室にある本や、古本屋で自分のレベルにあった本を見つけて読む。(多読)
② 街中に置いてあるフリーペーパーの記事で、興味のある内容のものを切り取り、ノートに貼って辞書で意味を調べながら読む。(精読)
この二つを、学校が始まる前&終わってから、週末は午前中図書館に行って、
1年間とにかく毎日続けて読みまくりました。
学校の授業で会話練習したり、週末友達と遊んだり、シェアハウスのオーストラリア人オーナーと会話したりなど、アウトプットもしましたが、滞在中は
『読む』という、ひとりでインプットする時間の割合の方が多かったです。
中でも、自分のレベルにあった文章をたくさん読む『多読』がとても効果的だったと思います。
英語学習に『多読』を取り入れることで、
・「英語を英語のまま理解できるようになる」(英語脳になる!)
・「語彙力・表現力が向上する」
・「読解力が強化される」
・「コロケーションが身に付く」
→(英語のネイティブスピーカーたちが、普段用いる英語表現の中で、頻繁に使用される2つかそれ以上の単語同士の組み合わせ)
・「文法知識が定着する」
・「リスニング、スピーキング、ライティングと他の技能もアップする」
とメリットがたくさんあります。
今振り返ってみて、日本で学生をしていた頃、
「英語力が伸びなかった原因の一つは、英文に触れる量が圧倒的に少なかったこと」
だと感じます。
これを解決してくれたのが『多読』です。
英語コーチ・英会話講師になってから、
自分の生徒さんにも『多読』を取り入れるようお勧めしています。
生徒さんたちからは、
「何を読めばいいの?」
「どのレベルの本から始めるの?」
「どのくらいの量を読めばいいの?」
と質問をよく受けるので、以下に回答を紹介します。
Q.「何を読めばいいの?」
A.「自分の興味のあるもの」を読むのが一番です。
推理小説、歴史小説、ファンタジー、マンガなど。
ジャンルは好きなものなら何でもOKです。
「好き」「興味がある」ものの方が継続しやすく、脳も活性化されるので、記憶の定着にも良いとされています。
Q.「どのレベルの本から始めるの?」
A. ネイティブの大人が読むような本ではなく、英語学習者向けにレベル分けされた多読専用の本から始めると良いです。
本を見て、知らない単語がほぼない、または、知らない単語があっても、文脈から推測できるくらいの、現在のレベルより「少し低い本」がいいです。
おすすめの多読専用の本は、
①「ラダーシリーズ」
②「ピアソン・リーダーズ」
③「グレイディッド・リーダー」
④「ランガク」(漫画を英語で読めるアプリ)
①〜③は英語学習者向けにレベル分けされており、自分にあった本が選べます。
またマンガが好きな方は、読んだことのあるマンガを英語で読んでみるのもいいです。
Q.「どのくらいの量を読めばいいの?」
A. 多読の目安は、1年間で20〜30万語と言われています。
多いように聞こえますが、辞書を引かずに読めるレベルの本なら、1日10分程度を目安に毎日継続すれば達成できます。
多読に慣れてきたら、50万、100万語と増やしていきます。
【注意点】
『多読』について注意しておきたい点は、
・「つまらない」と感じたら読むのをやめて良い
→「せっかく読み始めたから」という理由で、つまらないと思った本を最後まで読まなければいけないわけではありません。途中でもやめて、他の本を読んでみます。とにかく『楽しむ』ことが大切!
・わからない単語があっても辞書は引かない
→多読の主な目的は『流暢さ』の向上です。わからない単語があっても、いちいち辞書で引いていると時間がかかります。文脈から推測して読んでみます。「推測できない」と感じたら、レベルを下げます。
・自分のペースで読む
→無理に速く読もうとせず、ゆっくりでも楽しみながら読むことで、継続しやすくなります。
読書は全ての技能の土台となります。
日本語でも、学校でたくさんの本を読んできたと思います。
それと同じで、英語でもたくさんの本を読んで、語学力の基礎を築いていくと、継続した先には、自分でも驚くくらい英語力がUPしたことに気づくはずです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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