『旅と本と〇〇と』#マレーシア
離陸8月、深夜の成田空港。
点々と灯りがまっすぐに延びる滑走路を前に、機体が静かに止まる。
エンジン音が鳴り、機体はゆっくりと徐々に、全速力で走る。
ふわっとした感覚とともに、窓の景色が空港の光から真っ暗な空に変わる、、、
以前は飛行機の飛び立つまでの瞬間が好きだった。
飛行機の離陸は高跳びと似ている。
スタートラインに立ち、気持ちを落ち着かせ、
目の前のバーに集中する。
助走の勢いを利用して、身体が宙に浮かぶ。
それはワクワクして、
一生自分は好きでいるんだと疑わなかった