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愛してやまない父親直伝のお雑煮

まえがき

 毎年大晦日になると、決まっておこなう事としてお雑煮の下拵えがある。
昨年17回忌を迎えた父親が毎年行っていたものを見よう見真似でずっと行っている。

ふと気がつけば、83歳で亡くなったから今年は生誕100周年なのだ!
早いものである。生きていれば今年6月6日で100歳。今更ながら、改めて生前もっと親孝行しておけば良かったとつくづく思う。

そんな父親直伝の味が我が家の雑煮。
嫁いだ娘も私が作る雑煮を引き継いでいるので、3代に渡っての味である。
心の籠った味はずっと伝承して行って貰いたいと願う。

さて、本題に入ろう。

我が家のお雑煮

 男の手料理なので、細やかなレシピなどなく大雑把なのは御容赦頂きたい。

1、ベースとなるつゆ
 大鍋8分目くらいまで冷水を汲み沸かす。沸騰したら、鶏がらを2本投入。
20分程で沸騰したら弱火にし2時間位ぐつぐつと煮込んだら火を止め蓋をし、暫く放置する。

2、具材
(1)大根1本、人参3本をイチョウ切りする。
(2)ごぼう3本をやや厚めのささがき切りする。
(3)ほうれん草を水洗いする。
(4)椎茸大きめを6個ほど、4等分にカット。

①中型鍋3つに水を入れ、そこに(1)(2)の根菜を各々入れ、やや固めに茹でる。必ず水から茹でること。冷水で粗熱を取り、ざるに移し水切りをする。
②(3)は大鍋で水が沸騰したら投入。少ししんなりしたらざるに移し水切りをする。茹で上がったら冷水で粗熱を落とし根元を揃えてから両手で水気を絞り、根元の部分は切り落として、あとは3cm幅くらいに切る。
③小鍋で水が沸騰したら(4)を投入。しなったなったら、ざるで濾し煮汁は良い出汁なので他の煮物などに使用する為、熱冷ましして保存しておく。
④(1)(2)(3)(4)共にほぼ水気がおさまったら各々ビニール袋に詰め冷蔵庫に保存する。

下拵えした具材

3、薬味・添え物
(1)ミツバを1cm幅くらいに切っておく。
(2)柚子は、皮部分を薄く削ぎみじん切りにしておく。
(3)ナルトは、やや斜めに輪切とする。

4、つゆの味付
1、で煮込んでおいたものに醤油を加え沸騰させる。
因みに醤油は、当初は全国区の大手メーカー品を使っていたが、かなり前に妻の出身地である富山の飯塚醤油甘口を一度試して以来、この味に慣れてしまい、やめられなくなってしまった。
鶏がらは、毎年取り出しては酒の肴としてむしゃぶりつくのが大晦日の恒例となっている。
これも父親仕込みである。

富山・飯塚醤油 山傳 甘口

ここまでを大晦日の夜までに終わらせなければならない。

4、お正月となったら
(1)3で作っておいたつゆを大鍋から必要分だけ小鍋に移し、沸騰させたところに鶏肉、下拵えしておいた大根、人参、ごぼう、しいたけを必要分加えひと煮立ちさせる。
(2)自家製お餅をトースターで焼く。
(3)お椀に(1)を入れ、(2)を乗せ下拵えしておいたほうれん草、ナルト、柚子、ミツバを乗せ出来上がり!

2024のお雑煮

 地域によって、またその家々で様々なお雑煮があるとは聞いてはいても、他のお雑煮は、食べた事がない。というか、食べる機会に出会ったことがない。
尤も、我が家では、この味を家族も皆気に入っていてとても喜んでくれているので改める事はないと思う。

有難う!親父。


#うちのお雑煮

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