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アニメーション実験ー水紋(1)
今回のアニメーション実験は水紋です。
「波紋」と言った方がわかりやすいですかね。水たまりに雨が落ちたときに水面に広がっていく輪のことです。
水たまりの断面を想定した水紋の動き
先日、「波」のアニメーション実験を行ったさい、水紋にも応用できそうだと感じ、さっそく応用してみました。
ただ、イメージと実際には結構ギャップがあり、やってみないとわかりません。
プラン
まずは、水紋の断面を想定しました。
それと、風呂に入りながら、指先の水滴を湯面に落とし、水紋がどのような動きをするかを繰り返し観察しました。
のぼせて死ぬとこでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1714710885686-WsdZNVZCFN.png?width=1200)
ということで、波の動きについて2つのモデルを考えました。(A)はセル1とセル2の間の波の移動量が100。(B)は、(A)の半分の移動量です。
当然(A)の方が粗い動きで、(B)の方が細やかなはずです。
結果
結果として、(A)移動量100の方が感覚に合っていると感じました。
下が、移動距離が100で、2コマ撮りの動きです。スピードと見え方のバランスがいいと感じます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139351938/picture_pc_6ebfa729790b915b6ee6a20068afa951.gif)
下は、移動距離が50で、1コマ撮り(フルアニメ)です。これは動きが早すぎて逆に細かさが伝わらない。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139351894/picture_pc_729823700e57fc60824856cb892d627a.gif)
こちらも移動量50で2コマ撮りです。動きがかなりスローに見えています。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139351909/picture_pc_be7a19451e3025a949942c32a240b127.gif)
上面から見た水紋
次に上から見た水紋です。
2コマ撮りで、セルごとに輪が一つ分外側に移動するよう、一枚のセルに3つの同心円を描いています。
ずっと見ていると具合が悪くなるのでご注意ください。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139353151/picture_pc_456ab4cfd01af53c45cddf336aa5caff.gif)
応用
動きとしては、これで行けそうですが、実際のアニメーションでは、真上から見るよりも、斜め上から水面を見ることの方が多いと思います。
そこで、変形ツールでアニメーションフォルダ全体を以下のように変形してみました。
![](https://assets.st-note.com/img/1714712457151-jDHfq7qLZ6.png?width=1200)
変形した場合の動きです。結構それっぽい。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139353918/picture_pc_21e693eae10fee913183953b02f627ed.gif)
まとめ
何か月か前、この「水紋」の記事を書こうとして、資料を収集していたのですが、その時点ではアニメーションのイメージが湧かず、全く作れないでいました。
「波」のアニメを描いたおかげで、うまいことイメージがつかめたようです。この方式は、川の流れだったり、水しぶきだったりと他の事象にも応用できるかも知れません。
差し当たっては、実際に使えるアニメ素材にしてみたいと思います。
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