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クリップスタジオペイントを使ったアニメ表現ーなびき(1)

クリップスタジオペイントを使ったアニメーション表現についてプチ研究しています。

アニメ―ションと言えばストーリー物を連想される方も多いと思います。ここでは、主に一枚絵をループで動かすショートアニメーションを取り上げたいと思います。

この記事では複数回に渡り「なびき」を取り上げます。

かなり難しい「なびき」

「なびき」と聞き、何を連想されるでしょうか? 

風に揺れる女性のロングヘアや洗濯物、5月の鯉のぼりや草原の草花などなど、日常目にする風景の中に「なびき」はいくつも存在します。

そんな「なびき」ですが、具体的な動きをイメージするのは容易ではなく、さらにそれをアニメーション化するのはかなり難しいことがわかりました。

今回は、アニメの教科書「アニメの基本バイブル」の中の旗の「なびき」に倣い、まずは一本のヒモがなびく様子を線画でシミュレーションしてみることにしました。

教科書の対象ページ。ページを繰り返しめくったせいか、ほとんどのページがバラバラになってしまいました。

「なびき」アニメーション例

なびきの例のひとつとして、教科書には「旗」が取り上げられています。

旗の下端に着目し、下から見たときの変化を次のような[1]~[3]の3つの画像で説明しています。

これを見ると、一本の細いヒモが風にたなびいているように見えます。まずはこれをアニメ化してみようと考えました。

線画アニメによる風になびくヒモ

サンプル3例を参照しつつ、セルの枚数を増やして作ってみたのが以下のアニメーションです。

3コマ撮りでセル6枚です。まだちょっと動きがぎこちないのですが、実際に描いてみると、自然な動きを再現するのが想像以上に難しい。

アニメの奥深さを痛感しました。

今回の記事はここまでです。

まとめと予定

この風になびく一本のヒモの動きが「なびき」の基本ではないかと個人的には考えています。

ヒモからハチマキ、タオル、シーツ、洗濯物、マント、髪、揺れる草原・・・、順次面倒くさい素材に挑戦していきたいと思います。

おまけ

来年の年初用年賀アニメのドラフトです。線画で動きを確認し、下塗りまで進めました。

影がほとんどないアニメーションもありますので、これはこれで完成でもいいのですが、まだ少し時間がありますので、もう少し描き込もうと思っています。

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