十把① 2021.2.15

今日から始めます。
本当に始まるのか不思議に思うくらい作歌モードに入っていなくて、あれーって感じです。
友人が待ち合わせの場所に全然来ないみたいな、気の抜けてしまうような。
でも終わらないと眠れないぞみたいな悲壮感はないから、調子は良いのかもしれない。
というかそう考えたらびっくるするくらい調子はいいわけで、本当に今日から始まるのかと不思議に思うくらいです。

なんとなく、10首作るまでの時間を計っていきたいと思います。
なんとなく、1時間以内に作り終えたいなっていうのが思っている目安。
確かスマホのストップウォッチは1時間を超えると100分の1秒を表示しなくなるから。
スマホを退屈させて仕事を適当にこなすムードにさせては使用人として失格だ。
とかいってこれはふつーに後付けの理由だけど。

9首

マネキンは空を知らずに天井のケーキのような染みを見ている

貯金箱の蓋はようやく開けられて拷問官の笑顔が見える

点Pを動かすように出社して面積が一定の変域

ルービックキューブの白が結託しルービックキューブを支配する

火星人が火星の評価を人間に訊いてくるので先生を呼ぶ

なぜ山に登るのか(ただ死んでゆく狼)そこに山があるから

死神が君の分だと差し出したアロマキャンドル これは恋だよ

海に行く口実としてクリオネの捕食シーンを誰かに見せる

ものさしの299本の線それぞれが持つ親心


(57分20秒)



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