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京大理系卒、元アメフト部、元コンサルが仕事を辞めてヨガインストラクターになった理由(前編)

ヨガは女性がやるもの。身体の柔らかい人がやるもの。
といったイメージがまだ強いと思います。

また、仕事としてやるには安月給過ぎるイメージなのか
「稼げるの?」
とよく聞かれます。

・男性
・京大工学部卒のバリバリの理系
・アメフトをやっていて筋肉質で身体も硬い
・コンサルタントとしてビジネスの最前線っぽい感じで働く
そんな私が、なぜ仕事を辞めてヨガインストラクターになったのか。

恐怖と感動の初ヨガ体験

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はじめてのヨガ体験は、大学のアメフト部は引退した後の、2013年でした。

仲のいい友達に誘われたことがきっかけで、「まぁ面白そうだし行ってみようか」という感じで。
その当時、ヨガについては全くの無知で、「女子がやってるなんか流行りのやつ」ぐらいにしか思っていませんでした。そのころに「禅」や「マインドフルネス」が流行っていたのかどうかさえも知らないくらい、その分野には関心がありませんでした。

誘われるがままに、緊張しながらヨガスタジオに行ってみると、自分以外は女性しかいない。。つい最近までアメフトをやっていた筋肉質な男がいるにはすごく場違いな感じ。。

今日このクラスはたまたま男性がいないのかな?なんて自分に言い聞かせつつ。場違いとかはあまり気にしないようにして、周りの人がマットを敷いて座っているのでそれをマネして座ってクラス開始を待つ。

えっ、なんかやばいとこにきた?汗

先生が入ってくる。ゆっくりと穏やかな足取りで。
朝日が窓から差しこみ、心地よい風が通り抜けていく。
なんだか、今までの人生で一度も感じたことのないような心地よい雰囲気。

その雰囲気をぼーっと味わっていると
先生が穏やかな口調で「では、マントラから始めましょう」
生徒みんな姿勢を正して目を閉じる。
すると先生が「オーーーム」と唱え始める。生徒もそれに合わせて「オーーーム」と唱える。

私の頭の中は「?」でいっぱいに
「えっ、なにこれ。やばいとこに来てしまったかも。。」

10人くらいしかいない締め切られた部屋で、自分以外全員が謎の言葉を一斉に唱え始める

「友達からは何にも聞いてないけど。えぅ、そういうこと?」
「これ後から絶対変な勧誘受けるやつやん。。」
脳を一気にフル回転させて、いろんなことを考える。

私が混乱していることなどお構いなしに、マントラと言われる謎の呪文は続く
「オーム オーム オーム シャンティ シャンティ シャンティ」

唱え終わると、
先生「さぁ、今日のクラスをはじめましょう」
と、はじめの穏やかな普通の感じに戻る。

「今のは何だったんだ?これからどうなるの?」
という私の疑問と恐怖は消えないまま、そのままレッスンにはいっていく。

「オーム」とは日本でいう「南無阿弥陀仏」くらい一般的なもの

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ヨガ発祥の国であるインドで、「オーム」という言葉は
日本人における「南無阿弥陀仏」くらいだれでも知っている宗教的、文化的な言葉です。

「オーム」はキリスト教における「アーメン」、日本の阿吽の呼吸「阿吽」と同じ言葉と言われたりします。(所説あるとおもいます。詳しくはいつか別記事に。)
どれもなんとなく音が似てますよね。
「オーム」はとても深い意味のある、インド文化圏の方にとってはとても大事な言葉です。
なので、インド発祥であるヨガにおいても、とても重要で大切にされている言葉です。

というわけで、全く変な団体でもなく一般的でとても素晴らしいヨガスタジオだったのですが。
誘ってくれた友達には「事前にゆっといてよ」と思いました。。

もし、ヨガ未体験の方が初めてヨガレッスンを受けたとき、こんな風に突然マントラがはじまっても安心してください。笑

はじめは、一緒に唱えなくてもよいので、マントラの音の響きをただ感じてみてください。

呼吸を意識するという初体験

私が参加したのは、ビギナークラスだったので、レッスンは呼吸の練習からでした。

ヨガにおいて呼吸はとても重要で、
「呼吸を意識できていなかったらヨガではない」
と言っても過言でないくらいです。

呼吸の練習は、
あぐらで座ってゆっくり息を吐いてゆっくり息を吸う
というもの。

「なんだ、それだけのことか」
と思う方もいるかもしれませんが、当時の私は
「こんなにも呼吸に意識を集中したのは生まれて初めてだ」
と感じました。

スポーツも勉強も高いレベルと環境で本気でやってきましたという自負があります。
しかし、呼吸だけを意識したことは今まで一度もなかったのです。
もちろん呼吸はしてますが、全て無意識の呼吸でした。

呼吸の練習が終わると身体を動かし始めます。(内容は皆さんがどこかで見たことあるような普通のヨガ)

身体を動かしつつも、練習した呼吸をしっかりと意識すると、これまでに感じたことのない感覚。
手の指先、足の指先まで意識が通っているような感覚。

手足の指先まで意識が通る感覚というのは、アメフト部での練習では常に意識してはいました。それは私にとっては簡単なものではありませんでした。

しかし、呼吸をしっかり意識しながら身体を動かすととても簡単にできる。

後から考えると、アメフト部時代にそれが上手くできていたときの感覚は呼吸を伴ったものでした。
しかし、その当時は呼吸がこんなにも大事だということに全く気付いていなかった。思い返せば返すほど、これまで身につけてきたもの全てが呼吸に結びついている。スポーツに限らず、勉強においても。

ヨガ後の身体の軽さに感激

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見よう見まねで、呼吸を意識することは忘れないようにしながら
初ヨガが終わりました。

スタジオを出て緊張から解放されて「ふーっ」と息を吐いてから歩いて帰りはじめる。

「あれっ。なんだこの身体の感覚。身体がめちゃくちゃ軽い!!」

歩くだけでわかるこの感覚。
足が自然と前に出る。
歩幅が大きくなっている。

今思い返すと、「どれだけ身体固まってたんだ」と思いますが、
その当時は、身体のキレはあったし、現役でアメフトをしている後輩にはまだ負けない自信がありました。

そのくらい、身体の調子は悪くなかった。
けれどもヨガ後の身体は全く違っていました。

感動と後悔の混ざった複雑な気持ち

感動と同時に、私は後悔の念のようなものを抱きました。

「これを自分がアメフト現役の時に知って取り入れていたら」
「もっと早く知りたかった」

それは「たられば」なので
アメフトは引退したし、次の探求のテーマをしてヨガは非常に面白いなと思いました。

これが、私がヨガにハマったきっかけです。
初体験から10年弱たちますが、未だに感動は消えません。

むしろ、ヨガを知り実践すればするほど感動に溢れていきます。

「この感動を自分ももっと味わいたいし、他の人にも知ってもらいたい、感じてもらいたい」
というのが、私がヨガインストラクターになろうと思ったきっかけです。
中編へと続きます。

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