リハビリとデスク制作
前回病休から復帰までの経緯を書きました。その休んでいるとき、かねてから取り掛かりたかったデスク制作をしました。もう約1年も前のことになります。
デスクといっても様々な用途があると思います。そのうち、わたしは音楽制作が快適にできる環境を目標にして作成をしました。また上の写真にあるように、部屋の中にあるデッドスペースにデスクが収まればベストと計画しました。柱と壁の間にあるイメージです。
ぴったり収まるデスクなんて中々有るもんではなく、ましてや音楽制作の条件を満たすデスクはほぼありませんでした。いっそのことダイニングテーブルをデスク代わりに、なんて考えたこともありましたが、それは絶対に後悔するだろうと思いとどまりました。
じゃあどんなデスクが必要なのか、譲れない条件を定めてみました。
これだけの条件を既製品で補えるわけでもなく、DIYで作ることにしました。ちょうどデスクをすっきりさせるマガジンに出会えたこともあり、色んな方たちの作成方法などを参考にしながら準備を進めました。
天板の調達
なにはともあれ、デスクの天板を決めるところから。ここは定番のマルトクショップをチョイス。細かな条件も指定できるため非常に良いです。今回はタモの集成材を天板にしました。オーダーのサイズは次の通り。
下の写真がその天板。今回の条件をそのまま形にしたものです。厚みを30mmにしたのは、デスクの上にモジュール機材を数台載せるため、ある程度の強度が必要と判断してのことです。
三箇所くぼみは、様々なケーブルが通ることを想定して空けてもらいました。
モジュール用ボックスの作成
次にモジュール用のボックスの作成です。オーディオインターフェイスやパッチベイなどを格納するボックスをテスクの上へ置きたいと考えました。これはホームセンター(カインズ)で集成材をカットして作成しました。作成にあたっては簡単な設計図を書きます。サイズやイメージが合っているか確認するのはもちろんのこと、カットしてもらう際に、どのようにカットしてもらうか情報が必要ですからね…
作成途中の写真が残っていないのが残念ですが、ダボ継ぎで強度を上げたりと結構苦労して作成しました。DIYは初めてだったので、思い描いていたものが形となって完成したときは感動でした。こうやってDIYにハマって行くのかなと。
MIDIキーボード用テーブルの作成
次はMIDIキーボード用テーブル。こちらも集成材をカットしてもらいました。またサイドレールも必要なので、こちらを買いました。
レールはL字金具を取り付けて、天板へ直接ネジ止めしました。
デスクの作成
最後に天板と脚を取り付けて、デスクを完成させました。脚と天板は取り外す可能性もあるので、鬼目ナットで固定することに。
天板の高さもスライドテーブルを加味したかったのですが、今回は脚を作るところまで考えが至らなかったので、既製品で満たせるこちらのものを使いました。
設置してみた
デスク、ボックス、テーブルが完成したので、設置してみました。うん、計測通りぴったり幅におさまりました。奥行きは余裕をもっておきたかったので少し手前にはみ出ていますが、許容範囲です。
この状態で機材を格納したのが下の写真、とてもいい感じです。専用のデスクに引けを取らないくらいの出来なんじゃないかと思っています!
とはいえ、細かい部分で粗はあります。天板の奥行きと仕切板の幅の長さは同じにしているのですが、私のダボ継ぎが下手くそなためちょびっとずれています。
とりあえずは完成
こんなところでとりあえず完成としました。DIY未経験の割にはよくできたほうじゃないかと思います。現在は作成当時と環境が少し変わってます。
iMac 27インチを引き払って、JAPANNEXTの4Kモニタを設置しました。メインマシンはMacBook Proにリプレースし、いまは2画面で作業できるようにしています。
仕事はWindowsを使っており、在宅勤務のときなんかもこのモニタで業務しています。ゆくゆくはモニターアームを設置して、もう少し見やすい位置へ移動できるようにしたいと考えてます。
またMIDIキーボードはNative InstrumentsのKomplete Kontrol A61に変更しました。もともと61鍵のMIDIキーボードを使っていたのですが、調子が悪くなって、予備で持ってた25鍵のものを仮で使っていました。このNIのMIDIキーボード、とても良くって非常に満足しております。
リハビリ効果は別のところに
作成しながらリハビリができれば良いと思って始めたDIYですが、作ることで気晴らしになったのは確かです。しかしそれよりも、音楽を作成する環境がより整ったことで、このあと毎日1曲作成するチャレンジに取り組むことが出来たことが、よりリハビリ効果があったと思います。
チャレンジは1ヶ月続けましたが、それまでなかなか手を付けられなかった曲作りに集中して取り組めたことが自信につながりました。
そんな二次効果もありましたが、デッドスペースにデスクを据えることで、部屋が広くなったことが、なにより家族のためにもなったのかなと勝手に思っています。
いまは休職前とほぼ同じ水準で仕事をしており、そんな一助になったこのデスク制作は思い入れのあるコトになりました。
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