1枚の絵画のような美しい風景。

画像1 大きな窓ガラスに映る風景はまるで、額縁に飾られた美しい絵画のようだ。とてもきれいな芝桜。
画像2 ここの芝桜は一般公開されているが、実は老夫婦が個人で造った庭園とのことだ。
画像3 とにかく、その美しさに目を奪われた。しかも、手入れが行き届いている。老夫婦の心の美しさを、そのまま映しているかのようだ。
画像4 道まできれいに作られている。恐らくは地元の人たちの協力もあったのだろうと思われる。簡単な駐車場やトイレまで作られていた。小さな休憩所まであり、そこではお茶も飲めるし、ちょっとしたお菓子まで置いてある。(お客が持ち寄ったものかもしれない。)一冊のノートがそこにあり、芝桜を見に来た人の感謝の言葉がたくさん書かれていた。
画像5 そんな中、奥さんがポツリと気になることを聞いてきた。「ここって入場料も取ってないんだよね」「あぁ、そうだね」と私は答える。「ここまで育てるのって大変だよね。それを私たちはただ見て楽しんでるだけなんて・・・」
画像6 「ねぇ、せめてなんとかお金を払えないものかしら」と彼女が心配そうに私に尋ねる。「確かに気持ちの分だけでも払いたいよね」と私は答える。でも、管理人みたいな人は誰もおらず、私たち以外に数人の来場者がいるだけだった。
画像7 そんな中、さっきの大きな窓のある休憩所に、小さな箱があるのを見つけた。その箱には、こんなふうに書かれていた。「来場者さまからのたくさんのご要望により料金箱を作りました。もちろん、ご利用は自由です」”みんな考えることは一緒なのね”と彼女はひとこと言って、うれしそうに、気持ちと一緒にいくらかのコインを入れていた。きっと、”美しい心”とはこういうことを言うのだろう。

最後まで読んで下さってありがとうございます。大切なあなたの時間を使って共有できたこのひとときを、心から感謝いたします。 青木詠一